http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=17992
今までに、私が涙を流した映画は数多くあれど、ホラー作品で号泣してしまった作品は、これが初めてであった。
そして、中学時代の彼女と「エターナル・サンシャイン」レベルの大喧嘩をして気まずい別れ方をしてしまったきっかけでもある。
その理由というのが。
彼女がラストで、落ちかける弟の手を掴んで必死に助けようとする異形の兄べリアルの兄弟愛に号泣したのに比べて、私はべリアルが女とセックスを試みるも、下半身がないのでセックスが出来ずに、悲しい叫び声をあげるのに号泣したという“違い”であった。
今思うと、どちらもあまりにも人間くさい表現ゆえに号泣を誘ったのだが、私たちはお互いの“違い”を流すことが出来なかった。
そんな若い苦さを思い出しながら、実に20年以上の時を経て観返した。
私のシャム双生児フェチは犬神図書館のコレクションぶりで来館者が度肝を抜かれるようにすごいらしいのだが、そのなかでも、「バスケットケース」は萩尾望都の「半神」よりも哀しい、隠れた名作である。
風邪を引いてる時に(新型ではないのでご安心を)こういうのを観てしまうと、凹み方が尋常ではない。
でも、不快ではないので、私は全裸で寝るのはまだ早いとおとなしくパジャマを着けて、微笑みながら布団に潜り込んだ。
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