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2008年12月19日23:49

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大音量のベートーベンと君が代。

ナイン・インチ・ネイルズやトム・モレロ、捕虜収容所での拷問に曲を使用され激怒
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=700730&media_id=51

私はいわゆる聴覚障害を負っていて、九十デジベルクラスの先天性難聴です。
でも、ちゃんと日常会話は出来るし、大好きな音楽も楽しんでいます。
今の聴覚障害の子は幼い頃から手話を身につけさせられているので、「音感訓練」の経験がある私のように、「心眼」ならぬ「心耳(しんじ)」の領域にまで達していないんですよ。
だから、実際に私と会った方はお分かりのように、同じ障害者でもこうも違うかってえくらいに、私と今の子は「差」がありすぎます。
このあたりが、私が常日頃から手話を中心とした教育システムを否定する理由でもあるわけですが・・・

さて、この「音感訓練」。
まさにニュースのような、大音量で音楽を聞かせるというものなんですよね。
でも元から難聴だから、そこまでいって初めて、音楽を鑑賞出来たわけです。
そのレベルに合わせて、補聴器も設定しましたしね。
私は幸い、高い金属音や悲鳴くらいは裸眼ならぬ裸耳(らじ)で聞き分けられたので、車のクラクションとか笛などの生命の危険を知らせる緊急合図の音は大丈夫ということで、それだけに、重度難聴の子と比べて非常に辛い訓練を積みました。
少しでも望みがある者は、その一点に集中して、この社会で満足に自立出来るように鍛え上げる、というのが当時の聾学校の方針でしたからね。
だから、オヤジは聾学校にあった音響システム以上にたっぷり金をかけて、巨大なスピーカーを計8個も据えたオーダーメイドの音響システムを改造した地下室に設置して、そこで私に心ゆくまで音楽を鑑賞させたものです。
ライヴへ行ったことのある方なら分かりますが、スピーカーの真ん前に立つと、耳で聞くよりもまず腹にズシッとくるんですよ。
それを毎日味わいながら、足りない聴力を全身の肌、骨で補うという能力を磨きました。
色々聞きましたが、個人的に一番感じやすかったのは、ベートーベンの第九と君が代でしたね。
その次が、ビートルズのイエロー・サブマリン。笑。
そんなに大音量で聞いて、身体がおかしくならなかったかって?
もちろんなりましたとも。
鼻血は出るわ、凄まじい吐き気とともに胃の中身を全部戻すわ、めまいとともにガンガンした頭痛に悩まされるわ・・・
でも、それらを乗り切って、今では補聴器をつけていなくても、スピーカーに触るだけで音楽を楽しめるようになりましたね。加えて、嬉しいことに船酔いとか全然平気になりました。

そんなわけで、私は普通の人の聴力に合わせた補聴器をしていても、拷問クラスの大音量にも耐えられるわけですが、それは決して感覚が鈍くなったわけじゃないんですよ。
むしろ、あちこち鋭敏に磨いたので、精神力が強くなった方ですね。
私のしぶとさ、ふてぶてしさのルーツがここにあるわけです。

これから先、拷問に耐えられるための身体能力、精神力を鍛えるメニューがありましたら、是非私を臨時教官に。
モットーは以下の通り。

感覚を鋭敏に、かつ、図太く。

人生との闘いにも活かせます。
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