2004年07月12日(月)
おろちのこと。
最後の休日は、読書をして過ごした。
本は、楳図かずおの「おろち」。
左の写真は、コンビニでゲットしたフィギュアである。
作品中の「姉妹」のワンシーンの再現だが、なかなかよく出来ているので、びっくりしてしまった。
右の写真は、私が所有している、小学館文庫版のカバー装画を手がけた味戸ケイコによるイメージイラスト。
味戸ケイコの世界は、ほんとうに、楳図かずおの世界観とマッチする。
それにしても、一体、私は、「おろち」をどれだけ読み返してきたことだろう!
「おろち」との最初の出会いは、従姉のアツコの蔵書の中にあった、秋田書店版単行本だった。
その頃、アツコは小学六年生だったが、本気でおろちになりたがっていた。
ほんとうに、毎日、おろちの真似ばかりしていた。
髪をおろして、右手首に包帯をして、ワンピースを着て、達観した眼差しを投げかける・・・
大きくなってから、アツコに一体なぜ、おろちにあれほどなりたがっていたのか聞いてみたことがある。
即答一発。
「おろちは謎めいているからよ」
確かに、それはそうだ。
しかし、私はほんとうのことを知っている。
おろちは、女の様々な苦しみからかけ離れた存在ゆえに、アツコは自分自身の苦しみから解放されるために、おろちになりきっていたのだ。
当時のアツコは、恐るべき欲望にのたうちまわる毎日だった。
少女特有の業だったのだろうか?
ヒステリーを起こすのはしょっちゅうだった。
それで、アツコは、自己防衛として、本能的に、おろちに自分自身を重ね合わせたのだ。
それは成功した。
アツコは、ただの少女から、謎めいた少女になった。
そういうこと。
おろちは、現在でも、数多くの少女をアツコのように救うだろう。
そういう存在を作り上げてしまった、楳図かずおは、やっぱり凄い。
今日はここまで。
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