mixiユーザー(id:1640816)

2008年08月21日06:01

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この夏イチ押しのホラー映画。

さっきまで観てたんですけれども。

「魔女の棲む館」という作品です。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324957

フォト




原作は私が小学生低学年の頃から「崇拝」している、H・P・ラヴクラフト。

どんな話かはようつべより引用したトレーラーをご覧になれば大体お分かりになると思いますが、いわくつきのアパートに越してきた主人公が魔女に取り憑かれてしまい悲惨な最期を遂げるという話です。

この作品のキモは、何といっても使い魔のブラウン・ジェンキン。

フォト


人面ネズミです。
以下に、この生き物の描写を原作から引用しましょう。

その生物は―大型の鼠くらいの大きさで、奇妙にも「ブラウン・ジェンキン」と街の者に呼ばれていたが―1692年に少なくとも11人の者が目にしたと証言しているため、共感的な集団妄想の驚くべき事例が生みだしたもののように思われた。噂は最近のものもあって、不可解にも困惑させられるほど内容の一致している点が多い。目撃者によれば、毛が長くて鼠の形をしていながらも、牙が鋭く、髭の生えた顔は、不吉にも人間のものであって、前脚は小さな人間の手を思わせるという。老キザイアと悪魔の使い走りをして、魔女の血によって育てられる―吸血鬼のように魔女の血を吸うのだ。その声は胸の悪くなるしのび笑いのようなもので、あらゆる言語が話せるらしい。

このクドい表現がラヴクラフトらしさなのですが、いざ映像化されてみると、嫌悪感や恐怖よりも笑いが先行しちゃうんですよね。
カワイイじゃないか!!って・・・
でも。
そのへんはラヴクラフトも狙っていたふしがあって(恐怖と笑いは背中合わせという真理を巧みに利用して)、引きつった笑いを誘う描写に終始していました。
映像の方もダイレクトに笑いを誘うのですが、あのカワイイ生き物がしでかす行為を追体験すると背中を冷たいものが走り抜けてしまいます。

最近のアメリカ映画のホラーは、我が国のホラーに押されまくっている現状と聞きますが、ラヴクラフトを誰よりも理解しているスチュアート・ゴードンがいる限り、大丈夫だと安心した作品でした。
オススメ!!

ちなみに。
一緒に観た「忌み嫌われる家」もラヴクラフトの原作なのですが、全くヒドイ出来で呆れてしまいました。
高校生の方がもっといいのが撮れると思ったほどです。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329665#1

そうそう、高校生といえば、近所の高校生たちが撮る文化祭用のオリジナル・ビデオもホラーなんですよ。
犬神図書館から借りた本から着想を得た脚本だそうで、ネットで人間の生き肝が美白に効くというトンデモネタを信じ込んだ女子高生グループが次々とクラスメイト、先生、親を襲って肝臓を抜き取って食べてしまうという内容とのこと。苦笑。

やっぱり、ホン次第ですよね、映画って・・・

その点、ラヴクラフトを見事にホンにした「魔女の棲む館」は久々の傑作ホラーだと思うわけであります。
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