今日は女の子の永遠のパートナー、リカちゃんの誕生日です。
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私も女系家族で育っただけに、リカちゃんは常にそこにいました。
初めてのリカちゃんは、初代リカちゃんで、従姉の「分身」そのものでしたね。
当時、幼児だった私は・・・
真夜中にむっくり起き上がって・・・
リカちゃんの顔をじっと眺めて・・・
暗闇の中でリカちゃんの唇がムズムズ動いているような錯覚に、人形の持つ魔力を初めて感じ取ったものです。
魔力とは即ち。
女の子がリカちゃんとともに暮らし始めると・・・
リカちゃんがその女の子のイミテーションになって、何か活き活きしたものになってくるんですよね。
市松人形やアンティーク人形とはまた違う、生々しいまでの活き活きぶり。
ある時、私が幼稚園の女の子が持っていたリカちゃん人形にいたずらして、大股おっぴろげにしただけでなく、お洋服もみんなひんむいて、真っ裸にしちゃったんですけれど、それを見た持ち主の女の子の反応はほんとうに後々しつこく悪夢に登場してしまったくらい、凄まじいものでした。
それ以来、生身の女の子でも、ちゃんと許可を得てから、お洋服を脱ぎ脱ぎするものだと学んで、その通りにしてきました(スカートめくりは除外)。
とにかく。
たいていの男の子がそうだったと聞きますが、リカちゃん人形をひんむいて、女の子の裸の予備知識を得て、肝心の部分がつるつるなのに、小首をかしげたというのには、私は全然当てはまりませんでした。
裸は大好物なんですけれど、肝心の部分にはあまり興味がなかったんですよ。
幼児の頃から興味があったのは、常に、「相手の反応」そのもので、リカちゃん人形はそういう意味では媒体そのものでしたね。
おままごとしながら、女の子とぶっちゃけて打ち解けたりとかね。
リカちゃん(幼児時代のガールフレンド)
かけるくん(幼児時代の私)
このキャストで、根岸の長屋(ガールフレンドのおばあちゃんち)の真っ茶色に変色した畳とカラカラに乾いてカタカタと音がする縁側の上で、光り輝くようなセレブな生活環境をセッティングして・・・
リカちゃん「今日は何して遊ぶの?」
かけるくん「かくれんぼしようよ」
そして、それぞれ人形を持って、文楽の黒子みたいに操りながら長屋の中をドタドタ走り回って。
今思えば、人形の意味なかったんですけれど、生身で接するより、人形を通して接すると、女の子はもうびっくりするくらいダイタンになるんですよ。誰だよ、おめえは?ってえくらいに。
女の子の神秘。
リカちゃんからは実に多くのことを学びましたね。
それが今年でもう四十年。
私より三つ上のお姉さんです。
四十なのに、小学五年生なのには、全く溜め息ついちゃいますが。
ところで、最近のちっちゃい女の子はどうもリカちゃんがあまり好きじゃないみたいなんですよね。
何で?って聞いたら、お洋服が地味すぎるんですと。
もっとこう、生足をドーンと出して、おへそも丸見えで、おっぱいもおっきくなきゃいけないとまでケチをつけます。
オタクじゃなくて、五歳の女の子がそう言うんですから、世も末だなーと本気で悲しくなっちゃいました。
でもまあ、それも時代なんでしょう。
人形が女の子のイミテーションである以上は、自分にない多くのものを求めすぎるものですからね。
・・・・・・
初代リカちゃんを手に。
オンボロ家の中で女の子がより女の子であろうと夢中になっていた昭和の古き良き時代。
その時代に生まれてほんとうによかったと私はしみじみ思います。
リカちゃん、お誕生日おめでとう!
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