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2006年12月04日23:47

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我が愛しのゴーフル。

http://www.rakuten.co.jp/cozymom/496527/1786583/

こんにち、ゴーフルというと、風月堂の銘菓が真っ先に思い浮かぶだろう。もちろん、私も、風月堂のゴーフルで初めてゴーフルを知った。
しかし、ベルギーの幻想文学の巨人、ジャン・レイの、私が知る限り、世界最高傑作の幻想文学作品である「マルペルチュイ」(月刊ペン社刊・妖精文庫)に登場する、ベルギー風のゴーフルとクレープが実によだれを誘った。
以下にその一部分を引用する。

・・・・・・

 夕暮れのうすぐらい静けさの中に、バターの溶ける歌声と、ゴーフル焼きの閉まる音が、楽しい音楽を響かせていた。
「ちょうどいいところに来たわ」エロディー婆さんが大げさな声を出した。「お医者さんが、あんたの分まで食べちゃうところだったから」
「実にうまい、実に甘い、わしゃ大好きだ」闇の中でかすかな声が響いた。

・・・・・・

 蝋のような手は、ゴーフルをきちんとした四角に切るときだけ、奇妙にもしっかりして、それに、バターと糖蜜を塗りたくる。

・・・・・・

 ナンシーが台所に衣ずれの音をさせながら姿を現わした。彼女はゴーフルは好きではなく、クレープの方が好みだ。それを、まるで熱い肌を噛じるように、白い残酷な歯で噛じるのだ。

・・・・・・

「わしらのころは」医者は突然話題を変えて言った。「ゴーフルに橙花水で香りをつけたものだ。神さまだってそれ以上うまいものはご存知なかったものさ・・・(中略)」

・・・・・・

ジャン・レイはなかなかのグルメであったようで、その文章は原文を読むとさらに、単語のひとつひとつからかぐわしき香りが漂ってくる。
中学生だった当時、「マルペルチュイ」を読んでその内容に圧倒されるのと同時に、何とかしてレイの描くゴーフルを食べたいと望んできた。
ベルギーは一度しか行ったことがなく、しかも強行スケジュールだったため、現地での焼きたてのゴーフルを食べる機会は現在まで無いままである。
ベルギー通の友人の話だと、ベルギー・ワッフルがそうだよと言うのだが、あちらこちらでベルギー・ワッフルをもりもりと食べてみて、何か違うなと感じているので、残念ながら友人の指摘はまともに受けていない。
で。
ようやく、これかなと思うものを見つけたので、一番上に入手出来るサイトを貼っておいた。
オンフルール、ラメール・ラフォレ、どちらかというと、オンフルールの方が好みなのだが、興味を持ったら買ってみて味わってみるといい。
一番いいのは、当然のことながら、ベルギーの片田舎のカフェにて、焼きたてのゴーフルを注文することだ。
いつかその日を夢見て、私は今日もゴーフルを手に、ぱりぱりと食べながら、砂糖たっぷりのホットミルクで流し込む。
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