JAに渋柿を買いに行ったら、店頭にタマネギの苗が入っていた空箱が並んでいた。3箱には30%引きのシールが貼ってあり、他の5箱は空になっている。
中で渋柿を買い、外のレジにいたお姉さんに聞いた。
「タマネギ、今年は早くないですか」
「いえ、そうでもないですね。例年通りかな」
「そうか。じゃあ、来週買いに来ますね」
車の中で妻に言った。
「早いな。いつもは11月に入ってからなのに」
「でも、去年もなくなって、あちこち探しに行ったよね」
そうだった。いつも100本ほど買って植えるのだが、2、3割は根付かない。そこで追加の苗を買いに行くと、もう店頭にはない。タマネギの苗が出回る期間は、せいぜい2週間足らずだ。買いそびれたら、後から取り返すのが難しい。
定年前に勤務していた農業高校では、11月初めに文化祭があり、収穫祭も兼ねていた。そこでタマネギの苗を買っていた。退職してからは、学校に顔を出すのがイヤで、近くのJAで買うようになった。高校で販売していた苗は良かった。近隣の農家も買いに来ていて、100本単位の束を何束も購入していた。
「でも、文化祭で買ってたんだけどね」
「もう知ってる人、いないでしょう」
「ほやな。校長ぐらいかな」
妻も大学を出て、この農業高校で講師をしていたので、学校の雰囲気はわかっている。帰宅して今年の文化祭はいつだろうと調べてみたら、10月30日(金)、31日(土)だった。電話して、苗を販売しているか聞いてみよう。
だが苗を買う前にやることがある。耕運機で畑を掘り起こし、肥料を混ぜて畝を立てなければならない。木曜日の本番が終わったら、取り掛かろうかな。
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