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2026年08月29日11:03

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結婚式に呼ばれる先生か(8015)

昔、仲間内でよく話していたのが、「結婚式に招待されるのって、小学校と高校の先生だよね」ということだった。実際、自分が出た披露宴でも、新郎新婦の恩師として小学校や高校の先生を見かけることはあったが、中学校の先生を見た記憶はない。もちろん、これは自分たちの周囲だけの話で、統計を取ったわけではない。今考えれば、ずいぶん乱暴な話である。

自分自身も、卒業生の結婚式に招待されることがあった。招待されれば、正直「あーあ」と思うこともあった。「自分が恩師だったのか」と、なんともこっぱずかしいのである。それでも、声がかかれば行かないとも言えない。

まあ、それもピークが過ぎて、最後に呼ばれたのは55歳くらいの頃だった。それ以降は、さすがに声がかからない。もっとも、卒業生にはいつも「連絡だけくれたら、お祝いの言葉は送るから」と言っていた。

そんなことを、ふと思い出したのは、知人から聞いた話だった。その知人は離婚していて、子どもは母親の側に行った。子どもが中学生になったとき、父親が学校へ行って担任と話をし、「もし何かあれば」と伝えたという。ところが、その女性教師は「私たちは、家庭のことにはかかわらないので」と言った。

それを聞いて、自分の仕事を考えた。当時、自分も高校で担任をしていて、生徒の家庭環境から通学路、通学手段まで、できるだけ頭に入れていた。それが担任というものだと思っていたから、「家庭のことにはかかわらない」と言い切るのが不思議だった。それで生徒指導ができるんかな、と。

もちろん、今になって考えれば、その先生にはその先生の考えがあったのだろう。家庭の問題に学校が不用意に踏み込むべきではないという考え方もある。離婚という事情なら、なおさらだ。だから、その一言だけで、その先生を批判することもできない。

ただ、その話を聞いてから、ずいぶん後になって結婚式の話を思い出し、「だから中学校の先生って呼ばれないんだな」と、ふと思ったのである。

もちろん偏見である。たまたま、その人がそうだっただけかもしれない。だが、実際、自分の娘が中学校に入ったときにも、似たような距離感を感じたから、そんな印象が残っているだけなのだろう。

考えてみれば、教師と生徒の距離なんて、学校種によって決まるものでもない。教師がどこまで生徒に関わるのか、それをどう感じるのかは、それぞれ違う。

それでも、結婚式に呼ばれると、「自分が恩師だったのか」と戸惑いながらも、やっぱり少しうれしい。そういう関係が、卒業して何年たっても残っているということなのだから。

まあ、今さら呼ばれることもないけれど。



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