青森山田のサッカー部が負けた。それよりも、出場辞退だろうと思う。
この記事を読んで、30年ほど前のことを思い出した。当時、勤務校の男子バスケットボール部で、上級生が下級生から金を巻き上げる事件が起きた。個人的なトラブルではなく、複数の上級生による集団的な行為だった。つまり、部の中に構造的な問題があったということだ。
当然、生徒指導上の処分はあった。しかし、顧問会議で自分は部活動の停止を主張した。ところが、当時の年配の体育教師である顧問は、それを受け入れなかった。若造の意見など、そう簡単には通らなかったのである。
その顧問には、以前から思うところがあった。自分がハンドボール部のOBを外部コーチに委嘱したいと提案したとき、「外へ任せるより、自分でやれ」と言い放ったのである。そのOBは日体大のハンドボール部を卒業したばかりの、バリバリの選手だった。だから、指導者としての経歴が問題だったわけではない。おそらく、外部コーチに支払う費用の問題だったのだろう。
それが、このザマである。スポーツのルールを教える前に、教えることがあるだろうと思った。いや、スポーツのルールを教えること自体が、本来は社会のルールを学ぶためのものではないのか。
勝つこと、全国大会に出場すること、強豪校として名を上げること。それらが教育よりも優先されるなら、学校の部活動とは何なのだろう。
30年前の自分は、部活動を停止すべきだと主張した。若造の意見として退けられたが、今回の青森山田の問題を見ていると、あのときの自分の考えは間違っていなかったのではないかと思う。勝敗より先に、教えるべきことがある。
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