合唱団(混声40名)の練習は、まず15分ほど全体で発声を行い、その後、男女別に2室(隣同士でどちらにもピアノあり)に分かれて音取りをする。指揮者とピアニストがそれぞれにつく形だ。最後に全体で合同練習となる。
一般の合唱団としては、かなり恵まれている環境だと思う。平均年齢が高い団だからこそ、これくらい丁寧にやらないと難しいのだろう。
その移動の最中、突然、年配のバスの人が自分にこう言った。
「外国行ってみればいい」
「お金が……」
「トランプや、あんなのが大統領ってどうなっとれん」
「ほんとう、そうですよね」
トランプに対する怒りなのだが、このタイミングで自分に言うか?と思わずおかしくなった。今思い出しても笑える。
ただ、考えてみると、怒るにはエネルギーがいる。年をとると外への関心が薄れて、「まあ仕方がないな」と流すことが多くなるものだが、ああして怒りを口にできるのは、それだけの力がまだ残っているということかもしれない。
今日は妻が別府から戻ってくる。娘の引越し当日に転勤が延期になり、アパートはすでに引き払ってしまったため、しばらくホテル暮らしをするらしい。ひとまず妻だけが帰ってくる。
帰ってきたら、いろいろ話をすることになるだろう。それが少しは、脳のリハビリになるかもしれない。
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