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2026年03月07日08:29

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ふらんすへ行きたしと思へども(6824)

別府に出張している娘から、香水博物館の写真が送られてきた。休日に、持って行ったコペンでいろいろな所を訪ね、その写真を送ってくる。そのうちの一枚である。

写真を見ていたら、シリアのスークにあった香水店を思い出した。カウンターだけの小さな店で、壁いっぱいに小棚が並び、小瓶がずらりと置かれていた。香りを量るための天秤もあり、香水というのはその人に合うものをブレンドして量り売りするものだと、その時初めて知った。

シリアはかつてフランスの委任統治領だったので、その文化の影響が強く残っている。アラビア語以外の外国語といえば英語かフランス語で、まあどちらかを話す人が多い。

そう考えると、香水といえばやはりフランスのイメージである。写真を見ているうちに、パリの街の記憶が蘇ってきた。ツアーで二回、個人で一回行ったことがある。凱旋門から続く華やかなシャンゼリゼ通りと、自分が泊まった北駅近くのホテルの周辺とは対照的だった。こちらはアラブ系やアジア系の人が多く、そういう店も並んでいる。自分としては、むしろこちらの方が気楽に歩けて楽しかった。

「ふらんすへ行きたしと思へども」(萩原朔太郎)という詩は昔から好きだった。まだ行ったことのないドイツやスペインには興味があるが、アメリカにはそれがない。どうも、自分の夢はあちら側にはないらしい。
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