朝起きて靴下を履こうとしたら、穴が空いていた。冬になると足にひび割れができて痛むのだが、どうやらそれが引っかかったらしい。
降りてきた妻に言った。
「靴下に穴が空いたわ」
「捨てて」
間を置かずに、
「あなたは捨てないから、溜まる一方や」
我が家は小さいが、収納スペースだけはやたら多い。そこに物がぎっしり詰まっている。アビのキャットステップ(登り階段)や、娘の保育園時代の小物もそのままだ。
「そんなの、いつまで置いとくの」
と言われても、捨てるタイミングが見つからない。
コーヒー器具だけでも相当な数になる。コーヒーメーカーが6個(電気4、ランプ式2)、ドリッパーが6個、コーヒーミルが4個、サーバーやポットが2個ずつ。小さな喫茶店なら開けそうだ。少しずつ買い足しているうちに、いつの間にかこうなった。
買い物依存症なのか、断捨離恐怖症なのか。どちらにしても、終活に向けて何とかしなければならない。穴の空いた靴下を眺めながら、そんなことを考えた。
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