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2026年02月01日08:19

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コンクールをやめたら(6765)

去年の東京本選で、「もう声楽コンクールは卒業した」と宣言した。そもそも出場のきっかけは、後輩のカウンターテナーに誘われたことだった。彼は「歌う機会が少ないから」と言って、自分を巻き込んだのだ。

その少し前、師匠から「コンクールはどう?」と聞かれていたが、「合唱のステージが多いのでパスします」と答えていた。師匠はそのコンクールの審査員でもある。コロナ前は、年に20以上、多い年には30近い合唱の本番があり、人前で歌う機会には事欠かなかった。わざわざコンクールに出なくても、という気持ちだった。

その後輩は、大学卒業後に家業の鉄工所を継ぎ、土日も仕事で、合唱団には入っていなかった。自分が声楽を習い始めた頃、「自分も習いたい」と言われた。ただ、続くかどうかわからなかったので、「仕事に余裕ができたらね」とやんわりかわしていた。それでも2年越しに言い続けてきたので、師匠を紹介した。

彼にとって、年1、2回の門下生発表会だけでは物足りなかったのだろう。コンクールに出ようと誘われ、そこからずっと出場を続けることになった。自分はコロナの1年だけ出場しなかったが、彼はその年も出場したため、西日本准本選まで運転手兼応援として付き添った。一昨年から彼は体調を崩し、今は声楽のレッスンも休んでいる。

去年、自分は地区大会から本選まで、10回も審査員の前で歌った。以前にも書いたが、ずっと学校の定期試験を受け続けているような感覚で、気持ちが落ち着かなかった。2年続けて東京本選で「これはいけた」と思えたのに評価が厳しく、それも1つの区切りだろうと感じた。

今年1月から、春のコンクール「第4回プリマヴェール声楽コンコルソ」の地区大会が始まっている。本選は4月末から5月にかけて行われる。先週金曜日には石川大会(金沢)があった。聴きに行きたかったが、合唱団の練習と重なってしまった。まだ結果は出ていないが、おそらく自分が知っている人たちだろう。

だが、コンクールに出ないと決めてから、気持ちはずいぶん楽になった。合唱には人と音楽を合わせる楽しみがあるし、門下生コンサートでは、好きな曲を歌って、ヘラヘラ笑っていられる。

「辞めないで、また出たら?」と旧友に言われたので、
「この曲なら歌ってみたい、と思えたらね」
と答えた。まあどうなるかわからない。

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