高校時代、合唱部の部員は100人ほどいたが、そのうち男声は20人ほどだった。
合宿の余興として男声合唱を披露したり、男声だけで合宿をしたこともある。
そのときに練習したのが、清水脩の《巻末の歌六首》だった。高村光太郎『智恵子抄』の巻末に置かれた六首の詩を一つにまとめた曲である。起きがけに、ふとその旋律が浮かんできた。今でも聴くと、音楽がすらすらと頭の中に流れ出す。

YouTubeの演奏
https://youtu.be/tvNNagSPmn4?si=rmOD5LCs9IUYJ6i9
音楽室の準備室にあった「日本合唱全集」のLPの一枚に、《月光とピエロ》《富士山》と並んで収録されていた。東海メールクワイアーの演奏だったと思うが、確かではない。これを聴いて「歌ってみたい」と思い、皆で練習した。けれど、人前で披露する機会はなかったような気がする。
それでも、不思議なことに今も暗譜している。あの頃一緒に練習していたメンバーで、今も歌い続けているのは三人ほどだろうか。
大学でも、一般でも、この曲を歌う機会はなかった。でも――もう一度、歌ってみたいな。
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