■引退の安美錦「良かった、やっと思えた」最後も相撲へ愛
(朝日新聞デジタル - 07月18日 21:01)
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大相撲七月場所十二日目、全勝で賜杯レースを主導する横綱鶴竜は過去11戦全勝の千代大龍を出し投げで崩して後ろ向きにさせて裾払いに退け自身初の12連勝をマーク、星一つ差につける横綱白鵬は関脇御嶽海に左前褌を取りながら両差しを許す展開になり、両上手を取ってじっくり構えて1分37秒1を要して寄り切りに仕留めて一敗を維持、二敗の平幕2人のうちの今日引退会見を行った安美錦(安治川親方)の弟弟子照強はベテラン妙義龍を押し出しで制して2桁の10番に乗せた一方、友風は逸ノ城の寄り切りに屈して三敗に後退、賜杯レースは全勝の鶴竜を一敗で白鵬、二敗で照強が追走する展開となりました。
今日は、先日引退することが明らかになった元関脇で今場所は西十両11枚目で土俵を務めた安美錦(安治川親方)が前日の打ち出し後に引退と年寄安治川の襲名が承認されたことを受け、師匠の伊勢ヶ濱親方(第63代横綱旭富士)同席のもとで引退会見が行われました。時折、神妙な表情を見せたこともあったようですが「スパッといくのが安美錦らしいのかなと思って」と、終始淡々と臨んだ会見のようでした。
8個の金星について、「横綱はみんな強い。初めて取った金星、武蔵丸戦。その後、貴乃花さんから取った金星は思い出に残っている。武蔵丸さんはすごく大きかったし、土俵に上がって初めて『怖いな』と思った横綱。貴乃花さんは最後の相手ということに、結果、なってしまいまして、自分の中でもいろいろと葛藤はありましたけど、今思えば、僕をここまで大きくしてくれた一因でもあるかなと思います」と語り、さらに現役生活の思い出の一番について、敢闘賞を獲得した一昨年(平成29年)十一月場所千秋楽に対戦した千代翔馬戦を挙げ、前年に左アキレス腱を断裂して十両に転落し、1年以上かけてようやく西前頭13枚目として幕内に戻って来た土俵で7勝7敗で迎えた一番を挙げていましたね。低い立ち合いから頭をつけての出し投げという安美錦らしい相撲で、「いろんな横綱、大関とやってきたのは思い出に残っている。ただ、みんなの支えのおかげで、あそこに立てた。記憶に残っている」と、相撲人生の集大成がその一番にあったことを語っていましたね。怪我との戦いに終始したその土俵生活も「戦いというより、怪我と一緒にここまで強くなれた。怪我と戦ったというよりは一緒にやってきた仲間じゃないけど、しっかりと相撲と向き合うことができたのは怪我のおかげ。怪我にも感謝しています」と笑顔で語ったのが印象的で、かつて、あるインタビューで「怪我をしていなかったらもう相撲を辞めているのではないでしょうか。怪我をするまではそこまで考えて取っていなかったです。怪我をしてからどんどん上に上がりました」と語ったほどのこの人らしい言葉が聞かれました。「長くやったとか、そういうことより、自分の好きな相撲をここまで長くできた、土俵の上に立てたというのは本当に、幸せだったと思います。本当に、いい力士人生でした」と締めたのも、同じ言葉の主らしいと思います。
その他。新小結阿炎は遠藤に崩され「突き膝」で自滅して5勝7敗で後がなくなり、既に負け越している新小結竜電は、碧山に突き出しで圧倒されて9敗目。十両では単独トップの剣翔が安美錦の引退会見の話題に出た千代翔馬を寄り切りで制して10番に乗せました。
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