■令和初の本場所はじまる 最初の白星は序ノ口・矢田部
(朝日新聞デジタル - 05月12日 16:27)
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元号が令和に改元されてから初の大相撲の本場所となる大相撲五月場所がスタートしましたね。平成最後の本場所となった先の三月場所を制した横綱白鵬が右腕の負傷で休場する中、最大の注目は何と言っても新大関として場所に臨む貴景勝。初日の一番は前頭2枚目の遠藤相手に緊張した表情での仕切りから、突き押しの威力抜群で遠藤を一蹴、押し出しで制して41本の懸賞をゲット、新大関の場所のスタートを無難に白星発進。その貴景勝の堂々の白星に触発されたのかはさておき、一人横綱の鶴竜も過去5勝5敗と合い口の良くない小結御嶽海を貴景勝に負けじと鋭い立ち合いから相手の突っ張りをはね除け、廻しに拘らず押し出しに退け、左で張って右差しから北勝富士を寄り切りに仕留めた大関豪栄道とともに白星スタートとなりましたが、腰痛などで満足な稽古が出来なかったと伝えられる大関高安が何も出来ずに元大関の琴奨菊の押し出しに屈して黒星を喫する展開となりました。
さて、新大関の貴景勝は場所前の稽古総見では他の上位力士に歯が立たずに3番しか勝てず、不安を残して場所に臨むかと見られていましたが、「この相撲で大関の地位に登り詰めた」突き押しで、相撲巧者と言われる遠藤を腰から崩して期待に応える一番を見せました。大関昇進の際に「押し相撲一筋」で大関は務まるのか、「その先」に進めるかなどと議論がありましたが、言わば「名刺がわり」とも言うべき突き押しでそうした疑問に応えた一番とも言えるでしょう。場所前の稽古が順調と伝えられた鶴竜や豪栄道もそれを裏付けるような白星での発進となり、令和初の本場所が盛り上がりの15日間となることを予感させるものになりますね。
上位陣で「蚊帳の外」の感となった高安を下したのが、元大関で在位時に優勝したこともある琴奨菊。左の相四つの高安相手に先手を奪って一気に前へ出て、がぶり寄りも見せて僅か4秒6の押し出しで勝負あり。「底力があるよ、昭和生まれは。いろんな時代があるけど、今、やれていることがすべて」と滑らかなコメントを発したようで、そのベテランのパワーに注目したいと思います。
その他。貴景勝と入れ替わりに大関の地位を失った関脇栃ノ心が千代大龍を寄り切りで制して白星発進。10勝以上すれば大関復帰となりますが、千代大龍の当たりを堪えて左差しから両差しとして両廻しを引いて、2度吊り上げながらの寄り切りで勝負あり。先場所14番で優勝次点の関脇逸ノ城は新三役を狙う大栄翔に僅か4秒7の突き出しを食らって黒星スタート。新入幕の小兵炎鵬は徳勝龍を寄り切りに退け白星を挙げましたが、同じ新入幕の志摩ノ海は矢後の叩き込みに屈して黒星となりました。
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