■「技のデパート」宇良、三段目からの再出発 すぐ白星
(朝日新聞デジタル - 09月10日 13:54)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5282324
大相撲九月場所二日目、横綱鶴竜は昨日大関豪栄道を下した魁聖の後に回って送り出しに退け、横綱白鵬は勢を上手出し投げで制し、「進退を賭ける場所」として注目の横綱稀勢の里はこれまで1勝2敗と合い口の良くない小結貴景勝の攻めを凌いで土俵際逆転の突き落としでそれぞれ連勝、大関陣も昨日不覚の豪栄道が玉鷲を寄り切りで一蹴し、角番の栃ノ心も若手の豊山を寄り切りで仕留め、高安も巨漢の関脇逸ノ城を押し出し、三横綱三大関の上位陣は安泰の一日。さらに大関トライアルの関脇御嶽海も千代大龍の攻めを凌いで押し出し、2連勝としました。
新横綱の場所で左胸筋を傷め、横綱二場所目から途中休場を含めて8場所連続で休場した稀勢の里ですが、昨日の初日は合い口の良い勢に左差しから僅か3秒6の速攻で寄り切りに退け、負傷前の二場所を彷彿するような一番(それも、不安視されていた左を使って)で初日を飾りましたが、苦手の小結貴景勝と顔が合う今日の対戦が「真価が問われる」と言えますね。立ち合いから押し込まれて引かれて泳がされ、貴景勝のペースで展開した今日の一番でしたが、土俵際に追い詰められた稀勢の里の右足が西の徳俵で残り、逆転の突き落としが決まって勝負あり。テレビでその一番を見届けた八角理事長(第61代横綱北勝海)はその瞬間に「よう残ったな。いい相撲だった」と開口一番、続けて「最後、西に詰まった所でよく残った。残ったから貴景勝が崩れた。すぐに突き落とそうとしないで、残そうという気持ちが大事。気迫というより、残るんだという気持ち。必死さだろう」と理事長就任までテレビで観ることがあった経験豊富な解説者の視点も加味したような感じでこの一番を評したようですが、長い大関時代にこうした展開から墓穴を掘ることが少なからずあったことを考えると、良く言うとですが稀勢の里、漸く“成長した”とも言える感じも受けました。幕内後半戦の審判長を務めた阿武松審判部長(元関脇益荒雄)も「今日の相手は厳しい、やりづらい相手。よく辛抱して残したのと安易に呼び込むような叩きに行かなかったのが勝因。大きな一番」とその冷静さを評していたようですが、二日間の土俵で判断するのは早計としても、やっと“稽古(学習)の成果”が出たのかと思える土俵となった感じかも知れませんね。
さて、今日は記事にあるように東三段目91枚目に番付を下げた宇良が6場所ぶりに出場、西三段目91枚目の須磨ノ海を相手に立ち合いから鋭く当たって左へ開いて素早く相手の胸に頭を密着させての寄り切りで、再起の場所を白星発進で飾りました。取組後に「すごく緊張したし、とりあえず一番勝って安心した」とコメントしたようですが、前頭4枚目だった昨年の九月場所で右膝前十字靱帯損傷などで途中休場以降土俵に上がることなく治療に専念、番付は三段目に下がってその尻に近い東91枚目に下げた宇良ですが、先月の半ば頃になって漸く本格的に稽古を再開、やっと出場と相成ったわけですが、まだ右膝を庇う仕草が残っているとは言え復活の一番にはそれなりに手応えを感じていたようですね。順調に場所を務めることは出来るのか、注目したいと思います。
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