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2018年08月10日16:17

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ワイルド7 二次創作 新ワイルド7最終章 第一章 ブラッディ・クロス ��

パブに至る道路に軍用ジープとトラックを停めて警戒にあたっているグルジア兵士たち。
空からは、はらはらと雪が降っている。
白く染まりかけた道路の向こう側から幻のように現れる二人の金髪美女。
二人とも全裸で、肩を並べて、静かな足取りで素足で薄く積もった雪の上を歩いてくる。

「おい・・・ナンだ!?」

一人の声に全員が女二人の方を見る。
一人が笑い声をあげ、「バーニャの散歩か?」と言う。

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註)バーニャとはロシア式サウナのこと。代謝機能を高めるために、サウナの後は氷の張った湖へ飛び込んだり、雪の中を散歩したりする。

二人の金髪美女、歩きを緩めずに、道ばたに置いてあった銃火器を拾い、兵士たちに向かって乱射する。
AKMS+GP30である。

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上はM203。下がGP30。

一人が40mmグレネードを発射して、ジープ、トラックを破壊する。
慌てながらも必死で応戦しようとするが、次々と射殺されていく兵士たち。

鳴り響く爆音と銃声に、パブの一同、動揺する。

「何だッ!?」

その中で一人、レモネードを飲んでいた飛葉、コルトウッズマン357マグナムカスタムを抜くと、壁に寄り、身振りで全員伏せろ!!と示し、カウンターのバーテンに手振りで明かりを消せと指示する。

パッと消える明かり。

しかし、各テーブルの上のキャンドルは灯ったままである。
「おっと・・・」と、兵士の一人、立ち上がってキャンドルの火を吹き消そうとするが、ゲッと口から噴き出たのは血だった。血がジュンと火を消す。ドタッと倒れる兵士。
「狙撃だッ!!立ち上がるナ!!」と画竜。
「くっそ・・・曲はまだ終わっちゃいねえぞ!!演奏妨害だヨ!!」と天田。
拳で床をコンコンと叩いて、こちらへ注意を向ける稲本さん、這い蹲ったまま、飛葉に「カウンターの床に抜け穴がある・・・丘の教会へ向かう農道へ出られるぞ!!」と日本語で言う。
「よし、全員脱出!!・・・カウンターへ急げ!!・・・クロスはドコだ?」と飛葉、隣に並んだ馬力に聞く。
「グルジアのねえちゃんとてめえの部屋へしけこんだぜ」と馬力。
「呼び戻せ!!」

道路の向こう側に停めた乗用車のボンネットにSVU-Aを乗せて、スコープを覗きながら構えるダヴィット。

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「カフカスの魔女は三人・・・社会主義国時代に暗殺を専門としていた特殊部隊の女たちだ・・・昼間の傭兵どもとはわけが違うぜ・・・」

デザートイーグルを構えながら身をかがめ、はなれのクロスの部屋へ進む馬力、外へ出た瞬間、銃弾の雨を浴びせられ、ワッと車の陰に隠れる。
見ると、はなれの屋根の上に全裸の金髪美女がAKMS+GP30を構えて、十字に輝くマズル・フラッシュで自らの肢体を照らしている。
チャキッ・・・と指がGP30のトリガーにかかるのを見て、馬力、息を大きく吸い込むと、ウオーッと叫びながら家の壁に体当たりをして壁を突き破る。
ズシンと揺れるなか、狙いが逸れてあさっての方向へグレネード弾を撃ってしまい、クッと踏ん張るところを、馬力、真下からデザートイーグルを連射して50AE弾で屋根ごと撃ち抜く。



ドシャッと屋根を突き破り、ロシア式の頑丈な木製テーブルに五体を叩きつけ、テーブルの4本足を折ってガシャンと沈んでしまう。

「クロス!!どこだ、返事しろ!!」

そこへ窓を突き破り、銃剣を装着したAKMS+GP30を振り回して、キャーッともう一人の金髪美女が襲いかかってくる。
デザートイーグルを向けて、ドバッと轟音を響かせるが、寸前で銃剣で銃口を弾かれてしまい、銃弾は燃えるキッチンストーブに大穴を開けてしまう。
銃床でアゴを一撃され、グオッ・・・と呻いてデザートイーグルを取り落としたところを、素早く蹴られて拳銃を遠いところにやられ、さらに側頭部を銃床で殴られる。
その瞬間、首の血管を太くして耐え、ライフルを引っ掴んで奪うと、それをヒザに叩きつけてへし折ってしまう。
フンと鼻を鳴らした金髪美女、軽快なフットワークで馬力の斜め向かいに移動して、ムエタイばりのハイキックの乱打で大股で局部が丸出しにもかかわらず、馬力をメッタ打ちにする。
フラフラになったところをトドメとばかりにこめかみを狙って右のハイキックを繰り出すが、馬力の太い腕が右足を下からすくうように掴んで、もう片方の腕で首を掴まれ、そのまま勢いよく馬力の後方へ投げられる。
大穴が開いたキッチンストーブの火口に顔から突っ込み、一瞬で金髪がパッと燃え、砕けた頭骨とともにジリジリと火の勢いを強くさせる。

「痛ぇ・・・オンナの相手は野郎よりキツイぜ・・・」

呟く馬力の足もとがダヴィットの銃弾で弾け、ワッと四つん這いになりながら慌てて移動していく。

クロスの部屋。
ナイフ仕込みのバレッタを握り締めて、壁にかかったニコ・ピロスマニの絵に突き立てたまま、もたれかかるようにして絶命しているニノ。

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https://goo.gl/b9zxF5

獣が見下ろすなかで、背中に開いた銃弾の穴から血を流している様は美しくもある。
それを横目で眺めながら、「トップクラスの暗殺者として鳴らしたニノもこれで終わったわね・・・」と日本語で言う白髪のミラーサングラスの女。クイーンである。
「そして、クロス・・・あなたももうすぐ終わる・・・」
ミラーサングラスを外して、変色した左目を見せながら、ブルブル震えるクロスの右手からコルトウッズマンを取る。
クロスの右手は握ったままの形でブルブル震えるだけである。
ベッドに両足を投げ出し、千切ったシーツを丸めて切り裂かれた頸動脈を左手で押し当てているが、出血はひどいままだ。

「・・・エリカは・・・?」
「これ!!」と、クイーン、自分の首を手ではねる仕草をし、「顔は死んでも役に立っているから安心して?」とニヤッと笑う。
しかし、クロス、謎めいた笑みを浮かべ、自分の腕時計のカルティエをチラッと見て、それから真っ白になった顔をグッと突き出して、

「飛葉によろしくな・・・ユキ・・・」

と囁く。
その瞬間。
クイーンの左目が真っ赤に染まって血涙が流れ、悲鳴をあげながら、コルトウッズマンで右足、続いて左足を撃ち抜く。
それからクロスに馬乗りになり、左手、続いて右手を撃ち抜く。

クロス、ニヤニヤ笑いながら、もう一度グッとクイーンの顔を見上げる。

その顔の眉間に銃口を突きつけ、クイーン、血涙を流したまま引き金を引く。

カウンターの脱出口から全員抜け出たことを確認した飛葉、後ろから合流してきた馬力を見ると、「クロスは?」と聞く。
「ダメだ、途中でスナイパーに狙われちまって」
「仕方がねえ、クロスのことだ、何とかするだろ。ここから丘の上の教会へ走れ!!」
「よし!!」
二人並んで走る馬力と飛葉。

スコープを覗いて標的を探しているダヴィット、背後に気配を感じ、パッと拳銃を抜いて振り返ると、そこに立っていたのはクイーン。
ホッと白い息を吐き、「首尾は?」と聞くダヴィット。
クイーン、血涙を流したまま、無言でコルトウッズマンでダヴィットを射殺する。

教会が見えると、飛葉、鐘楼に配置完了したリープヒェンに手を振り、画竜からAUGを受け取ると、中に入る。
稲本さんたち、兵士たちが無事に到着していることを確認すると、自然に目が十字架に磔になったキリスト像に行く。
一瞬、それが血まみれのクロスと重なり・・・飛葉は振り払うようにギュッと目を瞑る。

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