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2018年07月28日16:26

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ワイルド7 二次創作 新ワイルド7最終章 序章エンジェル・フォール ��

病院の正面玄関にまっすぐ突っ込むDucatiのスーパーバイク1098R。

「来た!!」

あちこちに潜んでいた警視庁特殊急襲部隊(SAT)の面々が、それぞれの銃を構え、白髪の女性に向かって構える。

病院内では、指揮官の指示に従って、医師、看護師、患者たちがエレベーターや階段で地下に降り始めている。

水戸とエンゼルの病室で無線を通じ、指揮官の報告を受け、画竜、「一人のわけがない!!ヤツはおとりだ!!」と呟く。

1098Rに向かって、パトカーが猛スピードでバックしてぶつけようとするが、白髪の女性、急角度で曲がって避け、同時に運転席の隊員を一発で仕留める。
死人が運転するパトカー、猛スピードでバックを続け、駐車場の車の数々とクラッシュし、横転してしまう。

「撃て!!」

窓からの狙撃班と地上の制圧班が同時に拳銃、SMGを連射する。
しかし、それらの銃弾の雨を、信じられない動きでかわし、白髪の女性、一人ずつ一発で仕留めていく。

その様子を窓から見ていた天田、「あれでもおとりなのかよ!?」と叫んで、画竜を振り返る。

画竜のサングラスのアップ。
そのアップの中に、何かがキラキラと輝き、その輝きが眩しくなってくると、その形があらわになる。
六台のバギーが病院の敷地内に侵入してきたのだ。

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それぞれのバギーには、両サイドにミニミ軽機関銃、Mk19自動擲弾銃を改造装備してある。

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一人乗りもいれば、二人乗りもいて、全員、アフリカの木彫りの仮面をつけている。

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病院の窓がグレネード弾で吹っ飛び、SATの狙撃隊員がバラバラになって降り落ちる。

カウンターなどでバリケードを築き、バギーの襲撃に向かって、銃撃を浴びせる隊員たちだが、ミニミの銃撃で防御に追い込まれ、さらにグレネード弾の直撃でカウンターごと吹っ飛ばされる。

「屋上へ!!」と、天田、ステアーAUGを手に階段へ向かおうとするが、エンゼルを背負ったクロスに「上はダメだ!!」と止められる。
同じく水戸を背中におぶさる画竜、「狙い撃ちされるからな」と相づちを打つ。
「どォやッて逃げんだよ!!今回、待ち伏せ作戦ってことで足持ってこなかったんだぞ!!」と天田。
「死中に活を求めるしかないね」とマック。
マック、持参したアディダスのスポーツバッグの中から、バカデカい拳銃を取り出す。
ウィルディ・45マグナム。

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「身体に似合わねえGUNだナ・・・」とクロス。
「ボク、コレがイチバン使い慣れてンです」とマック。

グレネード弾を撃ってカーブを切ったところへ、SMGをフルオートでバラまき、バギーの運転者を仕留める指揮官。
後方へ振り落とされる一人。
仮面が取れて、黒髪があらわになるところへ、SMGを構えた指揮官、ピクッと銃口を震わせる。
「まさか・・・!?」
黒髪をあらわにしてこちらを睨んだ襲撃者は、女だったのだ。
ふらりと立ち上がって、柄の長い戦闘用の斧を手に、指揮官に突進して、奇声を上げて斧を振り下ろす。
SMGを持った右手が切り落とされ、指揮官が「マキ!!」と叫ぶ。
援護に駆けつけた隊員、襲撃者を一目見て、指揮官と同じように凍り付いたように驚く。
「マキちゃん!!そんな・・・半年前に亡くなったはず!!」
マキと呼ばれた襲撃者はニヤリと笑って、斧をもう一振りして、指揮官の首をはねて、それをつかみあげてさらにニヤッと笑ってみせる。
「何やってんだ、撃て!!」と、別の隊員が拳銃を構えようとするが、マキの名前を叫んだ隊員に銃口を下げられる。
「ダメだ、指揮官の娘さんなんだぞ!!」
そう叫ぶ隊員の背中に斧が叩き込まれ、乗りかかられて身動き出来なくなった隊員の顔に向かって、マキ、残忍な笑みを浮かべつつ、左のホルスターから拳銃を抜き、引き金に指をかける。
指に力が入る瞬間、マキの後頭部にステアーAUGの銃口が押しつけられ、セミオートで銃弾がマキの頭を吹っ飛ばす。
背後にはエンゼルを背負ったクロス。
「誰だろうと、撃つやつは敵!!」

「バギーは六台だった。後五台を潰して・・・」と画竜、「白髪頭のオンナを仕留めないと、ここからは生きて出られんわけだ」

「でもねえぜ」と天田。

「何!?」と振り返る画竜、見ろよと正面玄関の向こうを指さす天田の視線を追うと、白髪の女が駆るドゥカティに続いて、五台のバギーが走り去っていくところである。

「どういうことだ?」とクロス。
口元を引き締めて黙り込む画竜。

後に残ったのは、指揮官を含めたSAT隊員たちの無惨な死体、撃たれたバギーの運転者、そしてマキの射殺死体・・・。

そこで、画竜の背中でウウウと呻いて、水戸、「何とまァ、えらいハデにやってくれたもんだ・・・俺たち、まだ生きてるか?」


翌日の新聞のトップの見出し。
「警察官の娘、父親を斧で殺害」と出ている。
バン、と草波のデスクに新聞を叩きつけて、天田、「ナンナンだよ、これ!!あれだけの事件がこんなにちっちゃくなってよォ、こっちゃ、21人も死んでるんだぞ!!」と喚く。
草波、「騒ぐな、天田・・・おまえ、キャラ変わったって言われんか?」と言って、天田の毒気を抜き、「五本指をただのリベンジャーと思ってたのが大きな間違いだった・・・とてつもない大組織となってるとはな・・・この記事を書かせたのが警視庁の発表なのだからな」と嘆息する。
「そんなバカな、あれだけハデにやって、近隣住民からの証言もあったはずだよ!!」とマック。
「つまり、そうした証言も無視出来るほど、マスコミに箝口令をしける相手だってことだ」と画竜。
「あのマキって子からは何か分かったのかい?」とクロス。
「それだけは我々も情報を掴んだ!」と草波、デスクから立ち上がり、デスクの端のファイルをみんなの目に入るように置く。
そこには、女子高生姿のマキの顔写真が見える。
「確かに、半年前に死亡している・・・交通事故でな・・・父親も身元確認したという。しかし、死体の血液型、DNAは間違いなくマキ本人のものだった」と草波。
「ゾンビ?」とマック。
草波、マックを無視して「しかも、バギーの運転者も殺された隊員の息子だった。こちらも半年前に交通事故で死亡している」と続ける。
どんよりした空気が一同に重くのしかかる。

大学病院。
SPたちが立つ病室の前まで歩いてくるスーツ姿の中年男性。
ゴホンと咳払いして、病室に入る。
病室は個室で、点滴と人工呼吸器が並んだベッドの足元に設置された液晶テレビに中年男性と同じ人物がマスコミに取り囲まれて、得意げに喋っている。
「UFOが来たら、自衛隊としてはどうするかって?当然スクランブルですよ、ゴジラとかモスラでも同じです!!」
「すると、大臣、UFOの存在は認めるわけで?」
「もちろん。子供の頃見ましたからね」

ベッドの上で「こんなのが国防大臣やってるのかと思うと情けなくて涙が出るワイ、我が息子ならなおさらだ」と呟くのが聞こえる。
そこで国防大臣、「時代は変わったんですよ、お父さん。ボクのようなオタクが日本を動かしているわけです。テッポーやカタナ持って肉弾戦やってたお父さんなんか、ミサイルを押すボクの指一本にはかなわないでしょう。それどころか、実際、ボクと指相撲やったって絶対勝てっこない。それが老いというものです。今の日本は若いものたちのものなんですよ」と言ってのける。
「そォかい、なら、いっちょやるか?」と、老人、枯木のような腕を突き出し、親指を突き立ててみせる。
「ほら、熱くならんで下さいよ・・・」と言いつつ、ニヤッと笑って、大臣、父親の挑発に乗り、指相撲をしてみせる。
そこで、ギャッと悲鳴を上げる国防大臣。
親指を父親の親指に潰されて苦悶に顔を歪める。
ボキッと骨が折れる音が響く。
「今の日本は若いものたちのものだと言ったな」と老人、ベッドからゆっくりと降りて、国防大臣の前にすっくと立ち上がる。
「お、お父さん!!た、立てるんですか!?」
ニヤッと笑って、老人、息子の顔面を思いっきり蹴り飛ばす。
吹っ飛ぶ大臣。
「見たか、ペレ並のキック」
顎が砕けて、血を吐く大臣。
老人が右手をSPに差し出すと、その手に軍刀が渡される。
「次はワシの薩摩示現流が錆びていないかどうかを見てもらおうかィ」
グッと抜き身の軍刀を上段に構え、キェィ!!と大臣の眉間ギリギリに振り下ろす。
グルッと白目になり、失禁しながら失神する息子を見下ろして、「チッ、本当にワシの息子なのか?胆が小さすぎるぞ」と吐き捨てる。
そこへパチパチと拍手しながら、三島由紀夫の楯の会のようなデザインの制服と制帽(「ジャパッシュ」の制服をも思わせる)に身を包んだ総帥が現れる。
相変わらず、顔は目深に被った制帽の陰で見えない。
総帥に向かって丁寧に最敬礼する老人。
「お見苦しいところをお目に入れまして、誠に申し訳ございません!!」
「いやいや、でも思ったより素晴らしい効き目でよかったです」
「全くです・・・若い頃以上ですわ」
老人、病院用の肌着を脱いで、背中に取り付けられた無数のパッドを見せる。
それらは背骨に沿って、あちこちのツボを刺激しているように見える。

横浜。
繁華街を歩く飛葉とイコ。
飛葉は相変わらずのジャンパー姿だが、イコは洋装におめかししている。
「こうして二人で歩けるなんて、夢のよう・・・」とイコ。
「本当に歩き回るだけで記憶戻るのかい?」と飛葉。
そこで飛葉の耳にはまった受信機から馬力の声が響く。
「バカ、女心ってもんが分からねえのか、イコさんはおめえにベタ惚れだったんだぞ!!」
ワリイ・・・と飛葉、イコと仲良く連れ立って歩き続ける。
ビンテージバイクが並ぶバイクショップの前で、飛葉、立ち止まり、ウィンドゥに顔を近づける。
飛葉が見つめているのは、HONDA CB750 FOURである。
「これよ!!」とイコ、嬉しそうに、「これが飛葉ちゃんの乗ってたバイクなのよ!!」
半目になって、もやもやとした思い出を辿る飛葉。
バイクのエンジン音が響く。
しかし、そのエンジン音は記憶の中のものではなく、現実のもので、ウィンドゥの中に並ぶビンテージバイクのひとつからのものだった。

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陸王1200VFD-LTSサイドカー仕様である。
アフリカの木彫りの面を被った男が乗ってるのが見え、サイドカーには何と、M61が積まれているのが見える。

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「走れ、イコ!!」絶叫する飛葉。

火を噴くM61。砕け散るウィンドゥ。
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