■鶴竜が2場所連続5度目の優勝 白鵬との横綱対決制す
(朝日新聞デジタル - 05月27日 17:51)
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大相撲五月場所千秋楽、一敗の横綱鶴竜を星一つ差で追って賜杯レースに残っていた関脇栃ノ心は勢を寄り切りに退け13勝2敗として横綱同士の結びの一番の結果を待つも、鶴竜が白鵬を寄り切りで制して14勝1敗とし、初の二場所連覇となる5回目の優勝となりました。
その二番、まず栃ノ心が立ち合い当たって押して左上手から右を捩じ込み、勢の寄りを堪えて体勢を入れ換え、寄り切りで勝負あり。要した時間は8秒8、十三日目に痛めた右手の影響を感じさせない力相撲で13番に乗せました。取組前に審判部長の阿武松親方(元関脇益荒雄)が臨時理事会の招集を要望したことで大関昇進が事実上決まっていましたが、これで直近三場所37勝8敗(うち優勝1回、優勝次点1回)と抜群の成績で昇進することとなり、新大関としての来場所の土俵に期待が集まると思います。
そして、結びの一番。立ち合い鶴竜が右四つ、左上手を取って前に出ると、白鵬が土俵際で巻き替えて左四つとなり、一度は土俵の真ん中に寄り戻して両差しとなるも鶴竜が両上手を取って引き付け、寄り切りで万事休す。29秒5を要した一番で鶴竜の賜杯ゲットとなりました。二場所連続の休場明けで臨んだ白鵬は11勝4敗で今場所を終えましたが、負けた四番の内容が良くなく栃ノ心戦のように“力負け”の一番もあり、「相撲が小さくなった、足が揃う」との第52代横綱北の富士(テレビ正面解説)が指摘するように、様々衰えを感じさせる今場所の土俵だったのではと思います。
一方、鶴竜は「優勝の翌場所に崩れる」ことがこれまでのパターンで、過去3回の優勝の翌場所はいずれも10番に届かず、やっと「横綱に上がった時からの目標」を果たせた場所となりましたね。立ち合いの変化で叩いて勝った琴奨菊戦のような一番もありましたが、充実の土俵を感じさせる今場所の鶴竜だったと思います。
その他。阿武咲と剣翔が三敗で並んでいた十両優勝は怪我で西筆頭に下がっている阿武咲が剣翔との三敗同士の直接対戦を制して12勝3敗で決め、決定戦となった三段目は西四十九枚目の唐津海(玉ノ井部屋、29歳)が優勝。三賞力士は、殊勲賞が東二枚目の松鳳山が「今日勝って勝ち越しを決め、かつ(今場所唯一の黒星をつけた)鶴竜が優勝した場合」の条件付きで、まず宝富士を寄り倒しに退けて勝ち越し、結びの一番で鶴竜が勝ったため受賞。敢闘賞は幕内で初の二桁(12勝3敗)を挙げた西前頭十一枚目の千代の国、「勝つこと」が条件だった新入幕の西前頭十五枚目旭大星が千代丸を送り出しに仕留めて10勝5敗として、同じく「今日勝つこと」が条件だった栃ノ心と共に受賞。技能賞は栃ノ心が三回目の受賞ですが、「栃ノ心が勢に勝ち13番とし、鶴竜が白鵬に勝って、あるいは白鵬に敗れても決定戦を制して優勝した場合」にのみすべての対象力士が受賞することになると言うややこしい条件がすべてクリアされる恰好となりましたが、決定までかなり難航した模様で、それだけ「見どころの多い場所」だったと言えるでしょうね。
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