「アドレナリン」「ゴーストライダー2」のマーク・ネヴェルダイン監督が贈るエクソシズム・ホラー「The Vatican Tapes」の予告編が公開された。出演はマイケル・ペーニャ、オリヴィア・テイラー・ダドリー、ジャイモン・ハンスウ。
エクソシズム、いわゆる悪魔祓いのテーマは「エクソシスト」で表現しつくされたと思っている。小説も映画も完璧であった。悪魔パズスとメリン神父の因縁以上に私の心をとらえたのは、カラス神父の苦悩であった。母親を寂しく死なせたことへの悔いに悪魔が狡猾につけ込む。その心理戦に打ち勝つように、クライマックスで自分に取り憑いてみろ!と挑発し、悪魔もろとも二階の窓から身を投げる。長い石段の下まで転がり落ちて息絶えていくカラスの手をとり、贖罪を告げる友人ダイアー神父。
ほんとうに完璧な、ヒューマンドラマであった。
従って「エクソシスト」は実はホラーではなく、ドラマなのである。そして「エクソシスト」以降のエクソシズム映画はもはやドラマとしては成り立たなくなってしまったので、ホラーとして開き直っている感がある。
本作もドラマよりは映像技術に凝ったという印象が強い。
バチカンの映像を切り取ってはいるが、それは単なる演出に過ぎない。やはり、名作中の名作、「エクソシスト」を凌駕する悪魔祓いはもう不可能なのだろうか?
主演のマイケル・ペーニャは「ミリオンダラー・ベイビー」で初遭遇。個人的にはマーク・ウォールバーグ主演の「ザ・シューター/極大射程」での相棒役が気に入っている。あの若々しくも凛々しいカオに髭が生えてすっかり中年している本作品の演じぶりにちょっとビックリしてしまった。
黒人神父を演じるのはジャイモン・フンスー。「グラディエーター」での剣闘士で初遭遇。「コンスタンティン」のパパ・ミッドナイト役がお気に入りだが、演技力の高さはレオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」で見られる。
そして本作品で描かれる悪魔は実はキリストそのものではないのか?という意味深な表現がある。これは一体どういうことなのか。観て確かめたい。
期待!
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