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2015年02月07日18:59

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ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して(Jimmy P. Psychotherapy of a Plains Indian)


 現代の精神医療では、投薬療法での対処が進み、本作のようにじっくり時間をかけた対話療法によってクライアントの心の奥底にある心因を探るようなプロセスは望めないかもしれない。第2次世界大戦に出兵していたネイティブ・アメリカンが(本作では1948年当時の“アメリカ・インディアン”のまま表現している)、帰還後もPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされ、その治療に当たった文化人類学者で精神分析医との関係に心の絆がうまれていくヒューマンドラマ。
 邦訳されてはいないが、文化人類学と精神分析学との融合に貢献した『夢の分析:或る平原インディアンの精神治療記録』(ジョルジュ・ドゥブルー著、1951年刊)の実話を原案に、心の問題に触れていくプロセスが丁寧に描かれており、人間の未知なる心の深層に介入することへの尊厳と畏敬を、あらためて想い起させてくれる。

 モンタナ州に住むアメリカ・インディアン、ブラックフッド族のジェームズ[ジミー]・ピカード(ベニチオ・デル・トロ)は、第2次世界大戦が終結して帰還してから激しい頭痛や悪夢などさまざまな症状に悩まされていた。医者にかかっても原因は分からず、心配したジミーの姉はカンザス州トピカの軍病院にジミーを連れていく。
 戦争による心因性後遺症は、当時の軍病院でも注目していた。ネイティブな“インディアン”であっても帰還兵は名誉ある勇士として治療に当たる。軍病院では、ニューヨークにいる精神分析医でハンガリー出身のユダヤ系フランス人ジョルジュ・ドゥヴルー(マチュー・アマルリック)をジミーの担当医として短期契約で呼び寄せる。
 文化人類学者でもあるジョルジュは、かつてモハヴェ族の居留地で実地調査した経験を持つ。ジミーは、ジョルジュとの対話治療でしだいに心を開いていき、母との関係や同じ部族の婚約者と別れたことなど、自分の人生についても話し始める…。(クリスチャン新聞より)







 名優二人の演技が見たくて、そして「いったいどんな映画なんだろう」という興味も手伝って、都会まで遠征して来ました。なるほど大仰ではなく、淡々と名優の演技を楽しめる作りになってます。

ただ、結論から言うと、それだけなんですね。主演の二人を始め、周りの先生方もいい人たちばかりで、俳優さんたちもとてもよかった。それだけに、もう少し展開に起伏が欲しかったところ。

あざとい演出を避けているのはいいのだけれど、結局最後までセラピーの過程を延々と見せられているだけ。終わり方も唐突。

後から考えると、なるほど戦争から帰還してからの原因不明の頭痛やその付随症状は、(器質的な異常はなかったため)戦争によるトラウマだと考えられていたけど、それだけではなく、幼少期からのいろんな記憶が原因だった、とわかったんだったんだな、と思い至るわけですが、それはよくあることだと思いますし、結局何だったのかと・・・。

もちろん、その当時はそんなこと思いもつかないことであり、なんでも「戦争が原因」と言われていた世界に風穴を開けた、ってことかもしれませんが。

映画自体も結構な長さですし、なにか「もったいない感」が残りました。

でも、病院の先生方が、利益や効率を優先するのではなく、みんな一丸となって患者さんの問題を解決しようとしている姿は、心温まるものでした。見ていてとても安心しました。

そして、解決するはずの先生(マチュー・アマルリック)も自分の人生を見つめ直すことになるのです(よくある展開と言えばそれまでですが、よく描けてました)。

セラピーは本当に淡々と進むので、眠い時疲れている時は、お勧めできない映画です。
 
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