ブログで見つけた、窪田順生氏の話が面白いので、抜粋を転載します。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1501/06/news029.html
現代の馬鹿げたテレビ番組は、群集操作のお手本みたいなものです。
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お正月のバラエティ番組に飽きてきた1月4日、ザッピングをしていたらいきなりヒトラーが現れた。
年明け早々に歴史ドキュメンタリーでもやっているのかしらと思って見ていたら、『サンデーモーニング新春スペシャル 群衆と戦後70年』なる番組だった。
ーーーーーーーーーー中略
「ほら、どれかひとつは思い当たるでしょ、みなさんもヒトラー安倍に操られる群衆にならないよう気をつけましょうね」という結論へもっていきたい制作サイドのあまりの露骨さもさることながら、なによりも驚いたのは、これらがあまりに美しい曲線を描いて、赤坂のTBSへ舞い戻ってくる“ブーメラン”になってしまっている点だ。
実はル・ボンの説いた「群衆を操作する方法」というのを、現代において忠実に実践しているのは、安倍さんでも自民党でもない。「テレビ」なのだ。
件の番組はヒトラーのことを「反復」や「断言」を用いた演説で群衆を操作したと紹介し、スタジオの出演者たちも「ヒトラーは大衆蔑視をしていた」なんてうれしそうに語り合っていたが、これでは視聴者に誤解を与えてしまう。
ル・ボンの『群衆心理』の後、第一次大戦中に英国のウィルフレッド・トロッターという心理学者がル・ボンの考えをさらにエスカレートさせて、大衆というのは理性のないアホだから、ひとまとめに管理すべきという『群衆の本能』なる本を出した。これを受けて各国はこの「管理方法」を競って研究し始め、なかでも頭ひとつ飛び出したのが米国で、ヒトラーがまだ一兵卒で野戦病院に担ぎ込まれていた1917年ごろ、トロッター理論をベースにしたプロパガンダ(情報操作)機関「クリール委員会」(正式名称・米国広報委員会)をつくっている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー中略
事実、今のテレビ番組を見るといい。「この健康法で長生きできる」「これが今、若者に大人気」など「断言」のオンパレードで、CMまたぎや映像中のテロップなどで、いたるところでメッセージの「反復」が行われている。
そんな“ブーメラン”になっていることを知ってか知らずか、先の『サンデーモーニング新春スペシャル』で、毎日新聞の岸井成格特別編集委員が「戦後70年という節目で、過去の歴史をしっかりと振り返ることが大切だ」みたいな感じでまとめていた。
お言葉はごもっともです。だったらヒトラーや120年前の心理学者なんて引っぱり出して政権批判なんてことよりも、戦後にテレビや新聞が「報道」という名のもとで、どう群衆を操作してきたのかを振り返ってみるというのはいかがでしょうか。
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