はしっても はしっても
おわらない 花の波
みずうみは遠く
もえるくもは もっと遠く
花の中で 一日は終る
さめない 夢みたいに
さめない 夢みたいに
ねむっても ねむっても
聞こえる 水の音
夕暮れはやさしく
かねのおとは もっとやさしく
アボンリーで 一日は終る
さめない 夢みたいに
さめない 夢みたいに
酒鬼薔薇聖斗をモデルにした「Boy Lights Fire」に続く異常事件シリーズ、宮崎勤事件をモデルにした「醒めない夢」が五回に及ぶ推敲を経てついに完成した。
「Boy Lights Fire」は作中にも登場するビートルズの「Strawberry Fields Forever」のメロディにノッて書かれたが、「醒めない夢」はタイトルの由来でもあるTVアニメ「赤毛のアン」のエンディングテーマの「さめない夢」にノッて書かれた(歌詞は登場しない)。
宮崎勤の手に一度かかりながら生き延びたヒロインの脳内でリフレインするというイメージで、恐ろしい記憶を美しく塗り替えようとする内容に赤毛のアンのこの歌はまさにもってこいだと思ったのだ。
宮崎勤にとっての醒めない夢と、殺されかかった少女にとっての醒めない夢がクロスオーバーする時。
そこに私は人間の哀しみと慈しみを込めて熱唱した。
首を絞めようとするあの人の指先のぬくもりを懐かしく思い出すの・・・
私の眼光紙背を務めるマミに最初の読者になってもらった結果、前回よりずっと素晴らしいと褒めてもらえた。
このイキオイで「柱の部屋」、「夏の二人」を書き上げて個人誌発行への弾みにしたい。
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