先日、骨格標本が校長先生だったというニュースを受けて、コドモたちが面白い骨格標本のエピソードを聞かせてとせがんできたので(その際、彼らは手塚治虫の「ザ・クレーター」のエピソード「溶けた男」を読み返していた)、
ジョン・ハンターと
チャールズ・バーンのハナシをした。
標本の収集家としても有名であり、世界中から一万四千点もの標本を集めた。 中には、非合法な手段を問わず集めた物も多く、珍獣どころか特徴的な人間を見つけると葬儀業者に金をつかませて死体を手に入れたという。 チャールズ・バーンという身長が249センチにもなる巨人症の人物を標本にするためにいつ死ぬか人を雇って見張らせていたという逸話がある。 チャールズ・バーンは見張られていることに気づき、標本にされないように棺桶に重りをつけて海に沈めてくれと友人たちに遺言した。しかし、ジョン・ハンターは遺体を海に沈めるために運んでいる途中に葬儀業者に賄賂を渡して遺体を盗み出すという暴挙を行った。 ジョン・ハンターは盗み出した遺体をチャールズ・バーンのために用意していた特大の鍋で煮込んで骨格標本に加工した。 当時の法律に照らしても犯罪であり、コレクションのためなら手段を選ばない人物だった。
解剖学者でもあった外科医たちに自分の死体を切り刻まれてしまうのではないかと恐れたバーンは、死の床で友人たちに彼の亡骸を海に葬るように依頼したと噂されていた。バーンの希望に反して、彼の亡骸は500ポンドでジョン・ハンターが入手し、7フィート7インチの骨格標本としてロンドンにある王立外科医師会のハンテリアン博物館に現在収蔵されている。彼の死についてある雑誌の伝えるところによれば、「ロンドン中の外科医が貧しい死んだアイルランド人を要求して、さながら漁師が巨大な鯨を狙うようにバーンのアパートの周りを取り囲んだ」とされる。
それぞれのウィキに掲載されているエピソードを読んでいくと、そのままグラナダTV制作でドラマ化された映像が目に浮かぶようである。
そして。
作家のヒラリー・マンテル著の「大オブライエン(The Giant, O'Brien)」はなかなかファンタスティックな語り口で読み応えがあるので、二人を知るにはもってこいの作品だ。しかし、我が国では残念ながら未訳である。
犬神図書館にあるのはペーパーバック版。八重洲ブックセンターで買った。
最後に二人とは関係ないのだが、巨人症、骨格標本を扱った小説では、アーノルド・ハーヴェイの「ドーベニイ=フィッツアラン家の末裔(The Last of the Daubeny-FitzAlans)」が最高峰と考えている。フランケンシュタイン風味の、ざっくりした奇妙な味わいの短編作品だ。以下のサイトをご参照あれ。
http://www.aga-search.com/908-9-3rivaloffrankenstein.html
Amazonだと700円で買えるので是非。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000J7VAEO
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