主治医の先生いわく、寝室には極力本を置かない方がいいのだそうである。
寝ながら本を読むと、脳がコーフン状態になってしまうので、なかなか寝付けない、従って質のいい睡眠がとれない、それであなたは毎日ヘンなユメばかり見るのですとキモチイイくらいにバッサリ切り捨てられた。
言われてみれば確かにその通りである。
旅館やホテルに泊まった際、聖書とか仏典しかない部屋でもぞもぞしているうちに訪れる睡眠のなんという質の高さ。ユメなど見た覚えがないくらいだ。
それでも新築される犬神図書館は、「本とともに生きて、本とともに死ぬ」のがテーマになっている以上、寝室にまで本棚が設置されるのは決定事項だ。ただ、一応、主治医のメンツもたてて、「極力健康的なレイアウト」に努めたい。今日は設計者のOさんと話して、健康的な本棚つきベッドについてああでもない、こうでもないと意見を戦わせた。
書庫は別に作り、寝室にはなるべく本棚を置かないことに意見は一致したのだが、寝室にどのくらい本を持ち込むのか計算したら以下の画像のようになった。
「いくらなんでも多すぎですよ!」とOさん。
「やっぱり?」と私。
そこで書庫からブックトラックを使って必要な分だけ運べばいいということになった。ブックトラックは図書館で返却された本を運ぶ運搬台である。
加えて、新しく買った本だけを収納するスペースとして、以下の画像が提案された。
これはいいかもしれない。
とにかく寝るところは極力脳のストレスを減らせ。煮詰まっている時はどうせベッドの周りに本の山脈が出来上がる。そして魔群が通過したら、ブックトラックを使って書庫にストレスの源を戻しに行くのだ。
それこそ、本とともに生き、本とともに死ぬライフスタイルであろう。
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