熱はましになったけれども完治には程遠い状態なので、マミにむいてもらった梨をシャクシャク食べながら祖父がスクラップした堂昌一コレクションを眺めていた。
分かる人なら絵柄だけで、挿絵絵師にして美人画の大家、岩田専太郎の面影を見ることが出来るであろう。堂昌一は弟子にあたる。
祖父いわく、岩田専太郎は美人画に徹しすぎたせいで劣情を催す絵がついに描けなかったが、堂昌一は上に貼った作品をごらんになってもお分かりのように、師が到達出来なかったことに成功した、と。
レコードジャケットの絵も素晴らしい。
マミは「心が濡れる」と評していたが、その通りだと思う。
笠間しろう先生のエロ劇画で肉体的に勃起を果たすのとは違った、もっと根本的な欲情、精神的な発情を促す色気。
おんなについて描くならば、この域にまで達したい。
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