三叉路漂流。
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過去日記「三叉路漂流」に続いて日本の心理風景を辿る漂流第二弾。
再開発される前の市川駅と小岩駅の南口にはテントを張ったアーケード街があり、少年の私はそのなかのゲームセンターや裏ビデオ屋に通い詰めていた。古本屋もあったが赤川次郎ばっかり並んでいたので、いつもスルーしていた。
浅草の仲見世もアーケード街のひとつではあるが、あれ自体が浅草そのものなのだからあんまりアーケード街という気はしない。
大きくなって、博多、高知、大阪、地方の小都市と回って、さびれたアーケード街、郷愁を誘うようなすすけたアーケード街を通り抜けて、また戻ってと繰り返して、その空間そのものを愉しんだ。
真っ昼間でも、ほろほろとそこに漂う薄い闇。
それはとても温かく、まさに胎内回帰そのものであった。
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