犬神図書館でクトゥルー神話関連を読み漁って、美術系を志した子がいる。
決して奇異なことではなく、多くの作品をハードカバーで所蔵しているので、それらには美麗、耽奇な挿絵が寄せられていて、それを目にした子は何らかのショックを受けるからだ。
もっともよく知られているのは、ヴァージル・フィンレイで、青心社のクトゥルー本(ハードカバー版)には彼のイラストが満載だったから、わざわざコピーして部屋に飾って悦に入る子供は多かった。以下の絵は私の最も愛するフィンレイもの。
しかし今回の子が魅了されたのは、国書刊行会の「真ク・リトル・リトル神話大系」の後半を飾った楢喜八先生である。
上の絵はスティーヴン・キングの「クラウチ・エンドの怪」(テレビ映画として映像化されているので未見の方は必見)に寄せられたもので、私と同じ世代ならおなじみの、楢喜八先生の妖気たっぷりの独特の絵柄を堪能出来るであろう。
彼はフィンレイよりも楢喜八のように描きたいと強く思うようになったというので、美術への道を進言した。
このように、「這いよれ!ニャル子さん」で萌え系からクトゥルーに入る世代であっても、自分自身の琴線に触れるものであれば、それは必ずやその人の将来を啓示するものになるはずなのだ。
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