上の、“Dr.キャッポー”なるマシンをご存知だろうか?
その昔、月刊ムーなど、うさんくさいオカルト雑誌に必ずといっていい程掲載されていたヘンテコマシンである。
私の独得のものの覚え方を嫌悪していたオヤジがわざわざ嫌がらせに買ってきて、これでまっとうな記憶力をつけろと突き出してきたものだから、私はその場でマシンを叩き壊し、オヤジの顔面に右ストレートを食らわしてやった。オヤジも応戦してきて、木魚を凶器に襲いかかってきたものだから、この件でも救急車騒ぎになってしまった。
私の独得のものの覚え方とは何か?
それは連想力を基本とした記憶術である。元々、記憶術というものは、以下の三つを目的として工夫された術だ。
�〜瓩�覚える。
��決して忘れない。
��順序正しく覚える。
例えば、新宿駅の道順を覚える時、巨大津波がやってきて水没した場合、自身を水にしてみて、どこからどこまで流れ着くかをシュミレートしてみて、最初に目にする店は何の店、水が曲がりくねる時点で目にするのは何の店、という風に、連想と空想を織り交ぜて脳に刻み込む・・・というのが私が幼少時に独学で身につけた記憶術の基本的なスタイルである。
おかげで方向音痴になったことはない。初めて降り立つ街でも、警察に追われた場合を空想して脱出経路を確認するので、道を覚えるのが速かった。
さて、子供のために覚え方の基本を以下のように説明している。
�ゝ喚�孔雀�1�筆�ぅ乾螢薛ヂ膾緇�
これらを順番に覚えるには、�,鉢◆↓△鉢�、��と�ぁ↓い鉢イ箸いΔ茲Δ暴臠屬墨∩曄�空想で結びつけて覚える。
★鬼の頭の上に孔雀がとまった。
★孔雀を鉛筆で刺した。
★鉛筆にゴリラがぶらさがった。
★大阪城のてっぺんに巨大ゴリラがのぼった。
重要なのは、そういう空想の世界をはっきりと頭のなかに思い浮かべることである。
そういう世界ほど長く覚えられるからだ。
これを応用して、友達の電話番号も覚えた。
例えば、
03-5555-8888。
数字をあいうえおに置き換えて、ゼロを「ん」に置き換えるという独自のルールを作れば、「んうおおおおくくくく」となり、まともに聞くとわけがわからない、非常に覚えにくい言い方なのだが、呪文として唱えると設定すれば意外と覚えやすい。
一般的な覚え方だと、語呂合わせがあるのだが、あれも立派な記憶術のひとつである。ただし、文句を忘れやすいという欠点があり、呪文に比べると効率が低い。
昔の小学校は、ひとクラス平均四十人の子供がいた。
だから、ひとりひとり顔と名前を覚えるのが大変で、私は以下のような覚え方をした。
大山照子→ビッグ・テル→顔は左良直美。
つまり、名前だけであだ名をつけて、容姿を芸能人に例えて、両方をくっつける覚え方である。
他の子は私のことは強烈に覚えているけれども、みんなのことは着ているもので区別していたから卒業して一、二年も経つと分からなくなってしまったそうだが、私の覚え方は十年の効力はあった。
檀家たちも基本的にこういう覚え方をするが、イチバン効率的なのは怪獣などに例える覚え方だ。過去日記でも紹介している。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=642739996&owner_id=1640816
芸能人より怪獣などに例えた方が断然覚えやすい。そして、自分だけが覚えていればいいのであって、本人の前で「キミは○○に似ている」などとわざわざ口にするのは人として好ましくない。
こういう覚え方はどちらかというと、文系より理系の方にむいている。
例えば、以下のものを比重の小さいものから大きいものへと順番に並べよという問題が出た場合。
�.灰襯��∈猝抬�石油�ぅ▲襯魁璽覘ド広�水�Сた絖┻軻���アルミニウム��ダイヤモンド��銅��銀��鉛��水銀��金
自分のカラダに結びつけて覚える。頭が軽いもの、足が重いものと設定する。
★頭の上にコルク、おでこを材木で殴られた、目玉に石油をポンプで流し込まれた、鼻の穴にアルコールを注いだ、口に氷をくわえた、顎まで水に浸かった、頸動脈に海水を注入した、肩に牛乳瓶をのせた、乳首を一円玉(アルミニウム)で隠した、へそにダイヤモンドをはめこんだ、腹に五円玉(銅)を埋め込んだ、太ももに銀の弾を撃ち込んだ、膝に鉛弾を撃ち込んだ、スネに体温計(水銀)を突き刺した、足に金のくつをはいた。
こんな具合に覚えていたので、オヤジは気味悪がって、Dr.キャッポーなどというわけのわからないものを買ってきたわけである。
でも、重ねて申し上げるが、あくまでも自分が覚えればいいのであって、連想、空想の世界ではどんなことでも許されるのだから、人様にわざわざ言わなければどうってことはない。
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