最近、映画「君よ憤怒の河を渉れ」を観返したので、西村寿行作品を読み返している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E5%AF%BF%E8%A1%8C
少年時代の私は大藪春彦の大ファンで、「野獣死すべし」、「蘇える金狼」、「汚れた英雄」など何度も読み返したものだ。
当時、西村寿行は、大藪アクションと比べて泥臭さがあって、あまり好きではなかった。
しかし、いつか読んでみたいという想いはあった。
映画「化石の荒野」のポスターがずっと心に引っかかっていたのだ。
で、高校に入ってから読みあさり、実兄である西村望(「丑三つの村」の著者で知られる)に至るまでその泥臭さを大いに愉しんだ。
今まで読んできたなかで、個人的に気に入っているのが「狼のユーコン河」と「死神−ザ・デス−」。前者は冒険小説の傑作で、後者は西村寿行版「人魚伝説」である。
漫画化もされている。田辺節雄先生による「滅びの笛」だ。師匠の望月三起也先生の影響が強いので、ほとんど望月タッチで、そのあたりがまた西村独特の泥臭さを盛り上げていたように思う。
こんにち、大人向けのハードアクションなどを書いている人はほとんどいない。読む人がいないからだ。それでも、若い人には、大人への一歩として西村小説を体験して欲しい。
大藪春彦、船戸与一などについてはまた語る機会を待ちたい。
ログインしてコメントを確認・投稿する