009ネタを引っ張って申し訳ないのだが、今度は真面目な内容(前回も一応真面目なつもりなんだけど。笑)なのでご安心下さい。
サイボーグ009シリーズで、私がイチバン大好きなのが「ザ・ディープ・スペース編」である。
隕石(人工物らしきもの)が落ちてきて、メンバー全員、そしてギルモア博士までもが同時に夢を見るという物語だ。
まず、001、イワンは何を見たのか?
赤ちゃんだけの星で、そこの赤ちゃんたちは五歳以上になるとパッと消えてしまう。
それがために、赤ちゃんの王様は夢で見たマザーなる神像を造ろうとして、その完成も間近である。
そしていよいよ完成し、動かぬ神像をイワンは超能力で動かして盛り上げようとするが、ヒビが入り、崩れ落ちてしまう。
その残骸のなかで赤ちゃんたちの泣き声を聞くイワン。
次に、002、ジェットは?
鳥人たちが支配する世界に入り、王政に反するひとりとして捕らえられたレダを救うために、鳥人たちを脅かしている謎の光球を銃で撃ち落とす。しかし、光球は鳥人たちの王国に落下し、大爆発してしまう。後にはジェットの虚しい叫び。
次に、003、フランソワは?
魔法が支配する世界に入り、魔法によってカエルの姿に変えられたという人語を発する生き物にキスを迫られ、キスしてやるとほんとうに人間に戻る。しかし、本能むきだしの男であった。フランソワは魔法使いを倒して、他のものたちも人間に戻した。しかし、みんな、本能むき出しの醜い人間たちであった。
次に、004、アルベルトは?
砂漠の星らしきところへ飛ばされ、犬のようなロボットとわけもわからずに死闘を展開する。足を破壊し、ロボットの足をなおす。事態を把握するためだ。しかし、ロボットはまたもアルベルトを攻撃しようとする。ロボットは攻撃せず、何かに操られていることを示唆する。背後に潜むものを倒したアルベルトは戦士の心を持ったロボットに敬服する。
次に、005、ジェロニモは?
ネイティヴ・アメリカンらしく精霊たちがそれぞれ声を発する世界へ入る。そこでは巨大な岩の数々に閉じ込められたものが叫んでいるのだ。ジェロニモはその叫びに応え、岩を怪力でどかし、解放する。しかし、精霊たちは絶望の叫びをあげる。全て死んでしまったのだ!!呆然とするジェロニモは問う、自然を、精霊たちを殺したのは誰か?と。
次に006、張々湖は?
荒涼とした世界に入り、二足歩行する二匹の豚を見つけ、一匹を焼き殺して食べてしまう。もう一匹は朝メシにと生かしておくが、巨大な胃袋のような妖怪に襲われ呑み込まれてしまう。怒った張々湖は内部から焼きつくし、妖怪を殺してしまう。そこで一匹の豚が人語を発し、自分はニンゲンで哲学僧であると。妖怪に喰われる恐怖などから解き放たれるために神々を彫った寺院を建てて修行しているのだと。周囲には豚の顔をした神像などがずらりと並んでいた。
次に007、グレートは?
酒場に入り、無愛想な亭主を前に酒を飲む。亭主は消え、その妻だという美女が現れ、グレートを誘惑するが、美女を賭けて決闘しろという剣士が現れ、めまぐるしい展開に慌てながらも剣士を倒す。すると美女がいいひとを殺したと責め、泣きながら酒場に入る。後を追うと倒したはずの剣士が。事態を飲み込んだグレートはその変身生命体を倒す。しかし、油断させて喰うつもりだったのか、寂しさを慰める一人芝居だったのかは不明である。
次に、008、ピュンマは?
海の底、アザラシ、セイウチと出会い、巨大な白鯨、モンストロは何もかも呑み込んでしまうと聞かされる。さらにモンストロの腹のなかには神々の住まいがあるのだ、とも。彼らにとって神はイルカの姿をしていた。ピュンマは自らモンストロの腹のなかに入り、そこでモンストロに神と同じ頭脳を持つ者、即ちパイロットとして認められる。力を得たモンストロは氷を突き破り、海から天国へとのぼろうとするが、そこにはただ凍てつく氷原があるだけだった。氷原に横たわる巨大な白鯨・・・
次に、009、ジョーは?
地底の海の世界に入り、そこで母と名乗る女性と出会う。あなたはボクの母ではない、ボクは母の顔を知らないからと言うのだが、女性はフランソワにも姿を変え、あなたは恋人、母を求めていると言う。何にでも変身する不定形生物だと悟ったジョーは混乱に陥り、迫る女性を撃ってしまう。しかし、吹雪に飛ばされたジョーはまた同じようにあなたの母ですと名乗る女性に抱かれる。
最後に、ギルモア博士は?
フランケンシュタインのような異形のサイボーグを作り上げた博士は、それがニコッと笑って、パパ、と呼びかけるのを受け入れようとする。しかし、頭部が爆発し、倒れてしまう。そのシーンの繰り返し・・・
と、こんな具合であるが、とにかく、石ノ森章太郎先生の発想と展開に当時はものスゴく感動したものである。
夢の世界に自分のキャラクターを自由自在に飛ばす・・・
それは同時に、石ノ森章太郎先生もそういう夢を見たのだということであろう。
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