なぬやっても うまぐ行がねのぬ、 なぬがやんのを 絶対やめね。
そりゃあ 人間つうのが おもろいがらだべ。
ちょっと前のマンガになるが、私はいわゆる積ん読状態にしていて、全四巻揃ってもなかなか読まなかった。
いがらしみきお先生の本は「ネ暗トピア」から全部持っていて、そのギャグセンス、時々見せる哲学的要素(ぼのぼのには特にそれが顕著にあらわれる)がたまらなく好きなのだが、今回の作品は表紙を見ただけで気軽には読めない何かを感じた。
それで今になって読んでみたのだが、案の定、ボディに重い一発を食わされたような読後感を感じた。
本作品は震災前に描かれたのだが、震災後に読むことで、あたかも震災後の日本人の精神性に深くえぐり込んだような、人間の普遍的な、呪われたものを淡々と描いているような気がして、心がざわめいてしまった。
ある先生は私に執拗に白土三平を読めと迫ったが、そのねらいが人間のなんたるかを悟らせたかったことを思えば、逆に今は老人ホームで暮らしている先生に本作品を読ませてやりたい。
はらわたに来る作品である。
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