私は猫舌である。
熱いものをガッとかっこめない。
なのに、熱いものが人一倍大好きときている。
でも猫舌だからこそ、アツアツの美味さが人一倍楽しめるということで納得している。
というわけで。
すっかり涼しくなった今日の晩メシはマカロニグラタンであった。
合羽橋で買ったお気に入りのグラタン皿を家族分盛って、オーブンでじっくり焼き上げたそれを食卓に並べ、みんなでフォークとスプーンでもってハフハフいいながら頬張る・・・
私のマカロニグラタンは、初体験が洋食のヨシカミだったので、海老とチキン入りというスタンダードなやつだ。
あちこちで伊勢エビグラタンとかホタテ入りとか変わり種を食べてきたけれども、やはり海老とチキンがいちばん美味い。
なぜ、海老とチキンが最強なのか?
それはお焦げである。
ホワイトソースを下敷きに、マカロニのベッドに横たわった海老ちゃんとチキンちゃんの裸体が粉チーズとともにジリジリとこんがり焼けて出来上がる、あの焦げ具合はどの食材もかなわない素晴らしい美味さがある。
それと食感だ。
こんがり焼けた具では、チキンはどの肉よりも噛みごたえがたまらないし、海老はどの海産物よりも歯ごたえがたまらない。
実は、今までに牛肉、豚肉、アサリ、マグロと色々試してみたことがある。結果はすべて単に奇をてらった味わいになり、次もコレでいこうと思わなくなった。
そういえば、オヤジは牡蠣が大好物で、牡蠣グラタンを私に作ってくれとよくねだったものだが、確かに牡蠣は牡蠣で美味いけれども、グラタンの具には向いていないような気がする。噛んで、弾んでこそ、牡蠣の醍醐味なのだが、グラタンにしてしまうともうグッタリしたただの死骸という感じで、食べる悦びが感じられなくなる。
そこがいいんじゃねえか、とオヤジは亡くなる五日前に私の牡蠣グラタンを美味そうにかっこんでいた。
ちなみに、オフクロはそもそもマカロニが嫌いなので、もっぱらドリア派であった。
なお。
家庭科が好きという犬神チルドレンに教えたのだが、マカロニの代わりにパンを使うパングラタンもイケる。
生の食パンをそのまま使うのではなく、カリカリに焼いたトーストを使うのがミソである。
私のヨシカミ仕込みのグラタンを食べたい方は日程を合わせた上でご予約を。
海老は新鮮な車海老、チキンは数分前にシメたばかりの烏骨鶏でございます。にっこり。
ログインしてコメントを確認・投稿する