「ぼくはだれだ」 タデウシュ・コンヴィツキ著 晶文社
初読当時の小学生の時、原題の“Zwierzoczłekoupiór”が「動物人間妖怪」、そういう意味合いの造語だと解説で教えられて、とても奇妙な気持ちになったことをよく覚えている。
あらすじは以下の通り。
ぼくの名はピョートル。ワルシャワの町に住む孤独な男の子。彗星が数日後に地球に激突してくるというので、街はパニック状態。でもぼくは退屈。終末がなんだ!!そんなある日、途方もなく大きな犬が突然訪ねてきて、ぼくの人生は何がなんだかわからなくなる。誘われるままに行き着いた不思議な世界には、奇怪な館となんとぼくにそっくりな少年が・・・。少年の心に宿る夢と冒険と幻滅を息詰まるような筆致で描きあげた現代夢物語。
読み進めていくと、世界観が我が国の佐藤さとるの「宇宙からきたかんづめ」、矢玉四郎の「やかんねこ」、山中恒の「宇宙船にのるな」(油野誠一氏の挿絵が怖かった!!)に共通していることに気付くのだが、読み終えた時の、爽快なまでの陰々滅々とした気分は、必ずやあなたの心に激しい混乱と動揺、そして奇妙な感動を叩きつけることだろう。
“動物人間妖怪”の正体を知りたくば、必読!!
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