事務所兼住宅、+αでカフェも出来る物件探しは今日も色々と情報があがった。
今日のは特に木造アパートが多く、以下のような店舗と合体したパターンがメインであった。
木造アパートというと、回らない寿司屋をやっている父方の親戚の親の代が魚屋をやっていた頃を思い出す。
タイル張りのショーケースに、でっかい冷蔵庫、冷凍庫、そして上から吊した計り、その隣に揺れる、伊藤博文の千円札、岩倉具視の五百円札、百円玉、十円玉、五円玉が雑に盛られた金属製のザル・・・
魚臭い店先を横目に、横に入っていくと、奥がずーっと伸びていって、生活臭溢れる木造アパートが出現する・・・
幼少時の私は、見た目だけでなく、魚臭さと人間の生活臭が入り交じった、あの得も言われぬ温かい匂いが大好きだった。
次に、私のなかの木造アパートを刺激したのが大友克洋監督の「ワールドアパートメントホラー」。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=86720#1
木造アパートがホラーの舞台になる話は土曜ワイド劇場などですでにあったのだが、ここまで大胆な話はなかったので、非常に興味深く観たことを覚えている。
それから。
絵描きの友人が借金をして無理に買った木造アパート。
一階を住居にあて、二階の部屋をすべて続き部屋に改造、天井板もとっぱらって、ちょっとした個展も開けるアトリエにしたその様は、当時、まだリノベーションの言葉そのものがなくても、新しい“使い直し”の悦びを見出すことが出来たものだ。
現在。
押上にある「スパイスカフェ」にカレーを食べに行くと、木造アパートの美しいリノベーションぶりに感動するので、ここも私の好きな空間である。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13002935/
そうそう、忘れるところだった。
漫画家の丸尾末広さんが上野桜木のアパートに住んでた頃の、あのあやしげなレトロさもたまらないものがあった。
というわけで。
木造アパートをまるごと買って、自分の好きなようにリノベーションして死ぬまで好きに暮らすというのも実に悪くない。
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