http://www.shinchosha.co.jp/book/469002/
河合香織著「誘拐逃避行―少女沖縄「連れ去り」事件―」(新潮社)。
お寺に常備されている雑誌のうちの、アサヒ芸能(オヤジの趣味でずっととっている)の文庫本紹介で、おっこれはと気になったので早速本屋で買い求め、睡眠時間を大幅に削って一気読みしてしまった。
お寺としては、常に人の心の何たるかを追求するので(私の今までの言動をごらんになってもお分かりのことだろう)、こういう、世間的に異様と映るシチュエーションであっても、その実はどんなラブストーリーもかなわない、透き通った愛の物語を目の当たりにすると、人の心の自己浄化作用のわざをしみじみと感じてしまうのである。
著者の河合香織は個人的に大嫌いである。その理由は、話題になった「セックスボランティア」がほんとうに私の生理的嫌悪を誘ったからなのだが、今回のルポルタージュを読んで、主観というものをはき違えさえしなければ、刺激的なネタをうまく調理出来る書き手だと感じた。
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