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2010年05月12日22:31

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1987年のオリジナルキャラ、ニーナ。

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ウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」、「記憶屋ジョニィ」のモリイ・ミリオンズをモデルに、サイバーパンクをもっとハードに、もっとビートな方向へ持って行こうと、人生初のオリジナルキャラを生み出した。

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名前はニーナ・パウロエウィチ・クイビシェフ。
ソ連軍特殊作戦部隊隊員時代は“バーバ・ヤガー”の異名を持つ。
父親でもある将軍のニコライとともに、「ボディ・デバイス計画」に参画、脳神経、視神経、皮膚神経、感覚神経でコンピューターにアクセス出来るように人体改造を受けるが、ニコライの反乱と亡命により計画は失敗し、証拠隠滅のために殺されかけ、一人日本経由でマンハッタンに流れ着く。
そこで娼婦、用心棒、ヤク売人、ハッカーなどで食いつなぎ、一匹狼の殺し屋としても名を馳せる。
愛銃はブローニング・ハイパワーMk�掘�

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見た目は当時聴いていたダニエル・ダックスがイメージ。

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加えて、クールなバイカーガールたち(原爆を搭載したアストン・マーチンをチェイスするのに改造バイクを駆る回があった)。

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ソ連時代のノスタルジックな夢をマトリックス上に見るのと、左腕のソ連軍のタトゥーがポイント。

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こうやって思い返してみると、いかにも萌え系になってしまいそうだけれど、身体が半分以上機械化した父親のなれの果てにレイプされたり、目玉を二つともえぐられたりの陵辱シーンを高校生の分際で細かく書いたおかげで、文芸部のゲスト作家として呼ばれたミニコミ誌ではほんとうに喜ばれなかった。
加えて、文体がバラードやディックの影響もあって、我が国らしいウェットな表現が一切ない、乾いたストレートな表現に終始していたので、たった五回(最初は毎月発行、在学残り二年間で全二十四回の予定だった)で連載終了となった。

生徒たちはエログロな表現にばかり目がいって、散々な感想を寄せていたけれども、顧問の先生はかえってニーナの生命力を感じると評価してくれた。

両目をえぐられ、必死で這い寄った公衆電話から、受話器の線を引きちぎって、右目に差し込み、電話線と剥き出しになった視神経をつなげ、軍事衛星から対地上レーザーを敵に照射するシーン。

今では古くさいものになってしまったが、1987年当時はそうやって想像力の限界にチャレンジしていたのだった。
その過程に、顧問の先生はニーナを通して、私自身の生命力、ニューロンの広がりにそれなりの感想を書いてくれたが、私はすでにニーナを電脳空間(サイバースペース)のなかに埋没させたまま、バイクを買うために夏休みを利用して千葉港湾で肉体労働のバイトをしていた。

今。
若気の至りで書き殴った当時の原稿を読み返すには、ほんとうに恥ずかしくてしょうがないのだが、私は今でも言葉をどれだけストレートに表現出来、かつ、それだけでどれだけ世界の広がりを見せられるかにこだわっているので、煮詰まった状態になったらニーナの助けをもっと借りようと思った。
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