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2009年11月01日23:46

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My Trauma from the Movie �� 「蝿男の恐怖」

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私が映画を愛するのは、映画によってトラウマを与えられたから、というのもある。
ここでは私がほんとうにトラウマを感じた映画について語るとともに、私自身の心の内側を探ってみよう。

いちばん古い記憶は、1958年制作の「蠅男の恐怖(THE FLY)」で、リアルタイムでは観ていないが、日曜洋画劇場だったか何かの映画番組で観たのであった。

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http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=17814#1



電送装置で実験をしていた科学者が紛れ込んだ一匹の蠅と“部分合体”をしてしまうSFなのだが、幼少時の私にとってはクライマックスがトラウマであった。

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“部分合体”を遂げた、蠅の方、科学者の頭部と上半身を得た蠅が蜘蛛の巣に引っかかって、唇の動きでもはっきり分かるくらい、ヘルプ!!ヘルプ!!と叫んでいるシーンである。



ただでさえ蜘蛛が大嫌いなのに、このシーンで私はほんとうに“臨死体験”をしてしまった。
加えて、数日蜘蛛の巣に引っかかって、ゆっくり近づいてくる蜘蛛に恐怖の悲鳴をあげるという悪夢にうなされもした。

と同時に、「解脱」してしまったのか、このトラウマは今では化学変化を起こして、快感のひとつになってしまっている。
即ち、このシーンを脳内で反芻しながら、思わず微笑してしまうのだ。

後に。

クローネンバーグによるリメイク「ザ・フライ」が制作されたが、進化した特殊メイクに目を奪われるばかりで、トラウマは全然感じなかった。

ということは。

露骨なまでに蠅と分かるオリジナルの頭部と腕によって、心理的に蠅と“部分合体”してしまったがゆえに、蜘蛛の巣にひっかかって迫り来る蜘蛛の恐怖にさらされるというのがリアルどころではないまでに感じてしまったのだろうかと。

ちなみにSFマニアの友人は、石で叩きつぶすなんてもったいない、蜘蛛と一緒に捕まえればいい研究材料になったのにと感想を述べていたが、私は警部が石でもって叩きつぶしたのは「慈悲」だと言ってやった。
「おまえがああいう風に蜘蛛の巣に引っかかったら、蜘蛛に食べられても持ち帰って欲しいと思うか?俺は絶対ごめんだ。叩きつぶされることを最上の慈悲と感じるだろうよ」

今でも。

蜘蛛の巣を見かけるたびに。
人間の形をしたものがひっかかっていないかどうかを確認してしまう私がいる。
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