高校デビューという超常現象をご存知だろうか。
夏休み前はジミめだったあのコが、二学期スタートと同時に、「い、一体何があった!?」と驚愕するくらい、デーハー、ケバめに変貌してしまうという現象である。
私が少年時代を過ごした八十年代はそういう現象が最も多かった時期で、せっかくのサラサラのストレートのロングヘアをアフロにしてしまうとか、ほんとうに理解に苦しむ変貌ぶりばかりで、個人的には非常にダサく感じられて、愛のこもった毒舌を吐きかける気にもなれなかったものだ。
自分でカッコイイと思っていても、他人からは恐ろしくカッコ悪いと思われる・・・
ほとんどがそうなのは、ズバリ、中身がないからだ。
カッコだけつけても、中身がそれに追いつかなければ、文字通り、見かけ倒しというわけである。
でも。
外見を極端に飾ることで、退路を断って自らに気合いを入れるというのは別だ。
例えば、私の高校時代には、モヒカン刈りにした女子(先輩)がいて、私たちは「ブル中野」とあだ名をつけたものだが、あだ名の通り、凶暴そのもので、他校のスケバンたちを布ヤスリを巻いた木刀でボコボコにしていた。
おかげで彼氏も出来ず、血まみれな青春を過ごしたのだが、それなりに覚悟があったのだから、その気合いの入れ方はカッコイイと思う。
というわけで。
高校デビュー、高校デビューと騒ぎ立てる犬神チルドレンの女子高生一年たちを前に、私なりのカッコイイ高校デビューの仕方を教えた。
それは髪型をデーハーにキメることでもなく、制服やカバンを改造することでもなく、Tシャツで勝負するということだ。
女子高生でTシャツを披露出来る機会は体育しかないのだが、それでインパクトは十分である。
こういうコが、
これらのTシャツを着ていたら・・・
そこらへんのヤンキーよりもある意味恐ろしく、それでいて、オシャレだと学校中の視線を独占するのは確実だ。
極端なTシャツで退路を断て。
Tシャツに自分自身の高校デビューの想いを込めろ。
そう指導したら、犬神チルドレンの女子高生一年たちは、ディオールのやつじゃダメ?と言ってきたので、あんなヌルイデザインで相手を挑発、威嚇出来るか!!とダメ出ししておいた。
ちなみに。
私が高校時代に着ていたTシャツは、ラグビーは新日本プロレスのライオンマーク入りTシャツ、美術はセディショナリーズのゴッド・セイブ・ザ・クイーンTシャツという風に使い分けていた。
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