【コラム】 体力系、演技系、小道具系etc.L25世代のおもしろナンパ体験談
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こう見えても私は内気なので、ナンパってえと、ストレートではなく凝りに凝った小細工が得意でしたねえ。
成功率が高かったのが図書館。
バタイユやマンディアルグの本の目次のところに、
“J'attends avec la septième étagère de la bibliothèque de la référence du journal.”
ってえフランス語のメモを挟んで獲物がかかるのを待つわけですよ。
“新聞資料室の七番目の棚で待つ”・・・かかったのは、フランス語が読める老紳士、中年女性という外道が多かったですが、苦笑、たまにインテリジェンスな少女(といっても中学生だった私より年上が多かったですが)が現れたのはほんとうに嬉しかったですね。
市川市でいちばん大きな図書館は、今では中央図書館といって、こんな感じになっていますが(かなり広い!!)、
私の少年時代は本八幡駅の北口の向こうにある葛飾八幡宮のなかにひっそりと建っている、平日はほんとうに人気が少ない、陰気なところだったんですよ。
なかでも二階の隅っこにある新聞資料室は、滅多に人がこない部屋で、そこで幽霊のようにかび臭い戦前の新聞記事を眺めながらひたすら待ち続けていたものです。
そこへこそこそと現れるのと目がかちっと合うと、大きくニヤッと笑って、安心させるために愛嬌たっぷりに小さく手を振る。笑。
そんなわけで、中学時代は連続殺人鬼の大久保清とおなじ衝動でもって、一生懸命フランス語を勉強したものです。
そのおかげで、当時の文通の書き出しは必ず、Ma chérie・・・ってえキザったらしいものでしたね。
内気な少年のナンパ法はこんな風に、罠を仕掛けてひたすら待ち続ける・・・という孤独な愉しみだったわけです。
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