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2008年12月06日23:03

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ドミナから沼先生への手紙。

■「家畜人ヤプー」の作者と告白、天野哲夫さん死去
(読売新聞 - 12月03日 23:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=685614&media_id=20

追悼の念を込めて、沼先生のプライベート上の女主人(ドミナ)からの手紙を朗読しよう。

私の愛犬であるヌマよ、長らく文通をしなかったね。近いうちに私が渡欧することを多分おまえは知っていると思う。だから、この手紙はおまえへの最後の便りになるかもしれない。もちろんヨーロッパに行って後も、いろんな機会に、グラーツの街に行き、オルガ女皇の名を聞き、犬の展示会に行くなどするごとに、私は極東の地に可愛いグレイハウンド・・・根本的欠陥のためペットにはならなかったが・・・のいることを思い出すことだろう。
私は、ここに、面白い写真(鞭で犬を訓練する白人女性の写真中の犬の顔面を日本人男性の顔で貼り変えてあるもの)を同封した。モリシタも、この写真がおまえに与えるだろう影響はどんなかと興味を持っている。ある考え方からは、この写真は、私のおまえに対する奇妙な愛情を要約的に示しているのかもしれない。
私は純白の(皮膚を持つ)女と褐色の男との愛情関係は成立しえないと信じている。しかし、今、純白の女(である私)が、不思議な衝動から、おまえに偏向的な愛を送る。おまえからの愛は求めない。愛情は人間の側から与えるのみであり、ヌマの側には盲目的な信頼と忠誠が義務とされているだけなのだよ。この原則を考えるとき、私は身震いするほど興奮する。
もし、私とおまえとが、あのベル・エポックに生を享けていたのだったら、私たちは共通の欲情をもっと直接的に実現させることが出来ただろうに。
十分暇がないので抽象的な書き振りになってしまったが、本来なら私の側近に奉仕すべき運命を持ち私の心を自分の心とするであろうおまえは、私の現在の心境を純真な感情で理解してくれると思う。
私はおまえがネクタールと呼んでいるものをおまえに送ろうと思ったが、実際には運送上の支障が起こるおそれもあるので、この恥ずべき行為をあきらめねばならなかった。しかし、もし、おまえが、間に合ううちによい方法を申し出るのなら、この口に出すのも恥ずかしい汚い物質、私の身体から分泌し、人が捨て去るところのものを、私は、おまえに対して白人としての誇りをもって送ってあげよう。これはおまえ自身も普通捨てるに違いないもの、それを、私から特権的に送ってもらったものとして、おまえは誇りをもって口にせねばならないのだよ。
これまでの手紙は、すべてモリシタを通じて私の手許に届いている。今後も、おまえから便りがくれば楽しいと思う。おまえが私の名をつけた首輪をつけることを望みつつ・・・

D・Q

追伸

私は、白人女性として慎み深くなければならないにもかかわらず、おまえともう一度引き綱で結ばれることを望んでいることを告白する。私のみがおまえに宿命づけられた女神であると私は信じている。だが、おまえは決して私の情人ではないのだよ。
私は、夢で、おまえがネクタール飲酒癖のために鞭打たれて悲鳴をあげる声が、私の犬小屋から聞こえるのを経験した。
最後に、私は次の言葉をおまえに贈る。

「私は、東洋の犬に惚れ込んでしまった。幸よ来たれ、花の季節なる春よ来たれ」

私は十一月三日出発する。アリヴェ・デルラ。私の犬よ。さようなら。

私はこの手紙を読んだ時、何か感極まって泣いてしまった。
はっきり言って、私はマゾヒストではない。
マゾというよりは、サディストである。
しかし、沼先生の「家畜人ヤプー」を読んで、ものすごいショックを受けた。
到底理解出来ぬ世界だったからではない。
心のどこかで、「理解出来てしまう」自分がいたことに、驚愕したのであった。
それで、ドイツのハンブルグでストリートガール(売春婦)を買った時、私は次のようなスペシャルメニューを相場の倍額で持ちかけた。

「オレを親の仇と思ってメチャクチャに殴れ。オレは無抵抗のままだ。そこで勃起しなかったら、そのまま帰ってよし、勃起したらFicken(フィッケン、英語でいうファックのこと)だ」

当時はユーロではなくて、マルクだったのだが、私はドル札をちらつかせた。ヤー、オー、ヤーヤー!!とニヤッと笑ってふたつ返事で了承してくれたので、私の泊まっているホテルに連れ込んで、両手を後ろで組み、仁王立ちになったところを、早速メチャクチャに殴ってもらった。水月(みぞおち)にまともにパンチがめり込んだ時は、膝を折りそうになったが、肉体的な痛みにはラグビーで慣れていたので、何とか耐えきった。
彼女はしきりにアルシュロッホ!!を連呼していたが、後で調べるとケツの穴の意味だった。つまり、私のことを変態と同義語の意味でそう連呼したのだろう。
パンチやキックの乱打の末に、彼女は汗びっしょりになり、しまいにはヒステリックになり、引っ掻き、噛みつき攻撃をしてきた。
そこで自分でもびっくりするくらいに、むっくり勃起してしまった。
あの時の彼女の表情は決して忘れない。

もちろん、こんなことでマゾヒズムの何たるかを理解したつもりはない。女性の汗や小便は口にしたことはあるけれども、唾液とか大便までは到達出来ていない・・・というのもあるが(多分、私は到達出来ないままだろう)、もっと根本的なところ・・・ヌマ先生が我が身を投げ出して忠誠を誓えるくらいの、圧倒的なドミナに出逢えていないということ、それから、ドミナの前にひれ伏す悦びを知らないということが、私を半可通のままにしている最大の理由だ。

しかし、サディズムはマゾヒズムの裏返しである。私は白人女性や白人少年を前に臆することなく、それどころか後頭部を踏みつけて、馬よりも下等な家畜として扱うことを妄想することに最上級の悦びを感じるのだが(黒人はその妄想の中でも中間の立場に属する)、それだからこそ、私は「家畜人ヤプー」の世界に嫌悪感、拒絶感を覚え、そして奇妙な魅力を感じてしまうのだ。

沼先生、あなたにはドミナに出逢えたという幸せがあって、嫉妬するくらいに羨ましい。
ご冥福をお祈りいたします。合掌、南無阿弥陀仏。
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