Hebrew letter ヴァウ 釘 6
Astrology 牡牛座
Path コクマー=ケセド
Secret name 永遠なる神の賢者
【カードの意味】理解
Positive 神聖なる知恵 霊感 目上からの助力 体験的な学び 知識 組織 忍耐 自発的に召喚されたオカルト的能力
Negative 骨の折れる仕事 自己満足 頑固 保守
古典的タロットではこのカードは法王、もしくは教皇と呼ばれてきた。伝統的タロットにおいては、そこに描かれいているのはローマ法王であったが、ハイエロファントと名付けられたGD以降のカードを法王、教皇と呼ぶのは間違っている。ハイエロファントは古くはギリシアの神官を意味し、GDにおいては、儀式の先導者の一人に与えられる尊称である。故に、本稿ではハイエロファントを法王とは呼ばずに、日本語版『トートの書』の訳語に従って神官と呼称する。
神官はヘブライ文字ヴァウの小径に配置され、その意味するところは釘である。カードの上方には出窓を打ちつけるための釘が見えている。また神官のカードは牡牛座に由来し、彼の聖座は雄牛の背と象で出来ている。象もまた牡牛座に帰属するからである。
神官自身と聖座は万物の合一を表す六芒星を作っており、中心には踊る童子の姿が五芒星を作っている。それは大宇宙と小宇宙の合一である。クロウリーは五芒星の中の童子をホルスであると言っており、マンガラ・ビルソンはそれに加えて神官自身をオシリス、前に立つ女性をイシスだと言っている。イシス、オシリス、ホルスのアイオーン(永劫)はそれぞれ二千年ずつを支配し、現在はホルスのアイオーンである。クロウリー自身は手前の帯剣した女性は新しい時代の緋色の女であり、牡牛座を支配する金星を表すウェヌスだと語っている。神官の尺に付いた三つの輪は、やはりイシスとオシリス、そしてホルスの三つのアイオーンを示す。
カードの四隅にはケルビムの四聖獣がいる。獅子は獅子座を表す火の番人、雄牛が牡牛座を表す地の番人、人の顔は水瓶座を表す風の番人、鷲は蠍座を表す水の番人である。彼らはカラッポの仮面として描かれていて、形式的な知識の空虚さを物語っているようである。神官の頭の後ろには白い光が花びらとなり、変容の蛇がそれを囲んでいる。
女司祭の知恵は啓示的で霊感に満ちた物だが、神官の知識は体験的な学びであり、それを多くの人々に分け与える事である。
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