「あなたの会社の事業構造を教えてください。」
意外にもこの質問に答えられない社長が多いことに驚きを感じます。
社長にとって最も必要な資質は、優れた技術をもっていることでも、頭の回転がはやいことでも、経営学と称する学問ができることでもありません(もちろんこれも一つの要因ではあるが・・・)。
社長にとって最も必要な資質は
1.会社の存続こそ至上命令だと悟っているか。
2.未来ビジョンを持っているか。
3.お客様まわりをしているか。
これに集約されると思います。
会社を存続されるためには、我が社をどのような事業構造にするか。如何にして高収益型事業を築き上げるか。そして要員計画はどうするのか。資金運用計画は、販売戦略は・・・。
また、将来我が社をどのような方向にもっていきたいのか。我が社は将来どうあるべきか。そしてその未来が来たときに、どのような会社にもっていきたいか。
そして、お客様周り。会社はお客様の要求に応えられてのみ、存続することができる。そのために市場の変化を、社長自らの『お客様訪問』によって的確に捉えているか。
経営の不振は全て社長の責任であります。なぜなら中小企業では、倒産の責任は全て社長が果たさなくてはならないからです。
部下のせいでも、環境のせいでもない。全て社長のいたらなさが原因であります。
そのために社長は日夜血のにじむような経営努力をしなくてはならないし、常に精進し、学習に励まなくてはなりません。
社長の考え方を変えることで、事業を急遽軌道修正をかけることもできるのです。
※ 『経営者への一転語』を毎週水曜日に掲載(但し、
曜日が一日前後ずれることもあります。8月より連載します。