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こころに絵本をコミュの【クリスマス特集】こころにうれしい絵本

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12月に入りました、クリスマスにむけてアドヴェントカレンダーが
一日ごとに数えられ、その日を静かに迎えるように
このトピックは、オトナのこころにしみ通るクリスマス絵本を
毎日、みんなで紹介していこうとおもいます。

これからプレゼントを考えているひとにも
絵本の優れた作品は
ながくこころにのこるいい選択になるかもしれません。

24日のイヴまで続けましょう
今まで、【広場】でアップした絵本を再登場させても一向にかまいません
少し、クリスマスむけのコメントを付け加えてくだされば・・・

コメント(50)

『天使のクリスマス』
ピーター・コリントン 作・絵
ほるぷ出版
ISBN4-593-50260-8
定価: 1400円+税

べつのトピで『おりこうねこ』を紹介したピーター・コリントンの
絵!本 です。
なぜ、翻訳の名前がないか?といぶかしく思った人もいるでしょうね
絵!を強調してあるように、翻訳の要らない文字のない絵だけの絵本です。

国境を飛び越えて、愛と希望をとどけるはずのクリスマス精神には
こういう「文字無しスタイル」も似合っています。

天使が主人公ですが、大天使ガブリエルのような存在ではなく
ちいさな ちいさな 守護天使=guardian fairy です
ティンカーベルから毒を抜いて、やさしく、つつましやかにした、と想像すると近いですね。

巻頭に「この本を、えんとつのない家にすむ 子どもたちに贈ります」とコリントンは書いています
そのとおりの家で、クリスマスの前の夜
女の子がサンタに手紙を書いています、
  空っぽのおおきな靴下を下げて 心配そうに、眠りに着きます。

それからが、おおさわぎ! 本編の開幕です。

カーテンのかげから そっと現れた女の子の担当守護天使の奮闘が始まります
空中を飛べるとはいえ、コトリのようにちいさいカラダですから
鍵を抱えて飛び、ドアをあけて 外で待っているいる天使チーム全員を呼び入れます

いや〜 まいりますね
かなりつっこみのきびしい人でも これだけのディテールにまで描き込まれたら
文句の付けようがない
それどころか、いつしか自分も空中を遊泳しながら
いっしょにサンタを迎える準備に加わっているような気分になります。

『おりこうねこ』はアクリル絵の具で描かれましたが
この作品は、色鉛筆、鉛筆と水彩で実に丁寧に、そして微細に描かれています
気の遠くなるような作業だということは、虫眼鏡で拡大してみると分かります
しかし、コリントンの絵のすばらしさは、細密さにあるのではありません
空気や光といった 困難な題材の描き方です、
  それらを、いとも簡単に、見る者が自然にうけいれてしまうように
  完成された形でとどけてくれます。

あまりに、自然に描かれていますから、ストーリーの魅力でどんどんページを繰ってしまいますが
一度 見終わって また手にとって
何度か引き込まれる中に ふとその深い世界に気付いていくのです。
  極端な明暗は付けませんから、明度差の狭い淡い色の世界のなかで、
  うっとりするような質感を描いてくれます。
  戸口から外に投げかける光に、てらてらと凍てついた通路の雪と、脇にふんわり積もった雪の差に呻ります。

  このような天使たちに見守られて育ってきたんだな
  いま、どんなに苦しい人生に置かれていても、それでも生き抜いてきた
  自分を誉めていいし、きっと、こういう支える存在が自分のなかに、あるいは周りにあったのだろう
  そう、思えるような一冊です、成人した娘に贈ったのですが
  いままでで一番受けた贈り物になりました。

すべての年代にわたる読者にとって
  このように かわいい けなげな 
  自分担当・守護天使たちの ほほえましい大作戦は 
  ずっと ずっと わすれがたいものになるでしょうね
子どもなら、リサのように「今夜は寝ないで、天使とサンタをみたい」って言います。

しかし、守護天使が スタンガンをもっているとは
気が付かなかった・・・
『天使のクリスマス』は、すこし加筆して入れ替えました
10番の欠番は、ふるい記述を削除したためです。

マープロから、貼り付けたら
並びがおかしくなってしまいました
コメント文は編集が出来ないので、放置します。
雪ゆきのともだち

イアン・ホワイブロウ 作
ティファニー・ビーク 絵
木坂涼 訳

クリスマス絵本クリスマスのトピにご紹介させていただくこの絵本は
クリスマスには無関係な内容です。
トピ主のモンとのさん、ごめんなさいねぇあせあせ(飛び散る汗)

「クリスマスなんて、関係ない!一人で平気だよーだあっかんべー
「クリスマスの時期なんてさっさと終わってしまえぃボケーっとした顔
という心境の『誰かさん』に贈りたいと思い、ご紹介します。

(・・・男にも女友達にも振り向かれず、地味に読書していた十数年前のあの頃の
アタシにも贈りたいな)

*************************************************************************
こぶたのピッグは
どんぐりとほんに囲まれて、ただそれだけがあれば十分幸せと
毎日過ごしていました。

ある日のこと、ピッグは一冊の本に

「ねがい」「かわること」「ともだち」

の3つの言葉を見つけ、心がうごきだします。

繰りかえし呟いていると
こんな言葉につながります。

「ぼくのねがいは かわること
ともだち いっぱいつくること」

ピッグが3つの言葉を呟き、認識した魔法でしょうか
無意識の中にあったであろうささやかな ねがい が叶います。
その喜びからピッグは一歩一歩進みだします。

冷たい雪の中で、かけがいのないものを自分の手で創造する。
寒くて足先さえ冷えてくる。

やっぱり家の中、一人きりでぬくぬくとじっとしているのが、心地いい?
そうかもしれない、でも『満たされないもの』を
ココロのどこかで自覚してない?

もしも、他人には何でもないであろう、ささやかなねがいを持ち、
それが小さく叶う瞬間を得たならば、逃がさないでおこう。
小さくてもいいから可能性を信じて、また一歩、また歩こう。

この寒い時期、一人ぼっちは本当に寒いバッド(下向き矢印)よくわかりますバッド(下向き矢印)
でも、この冬が終わったら一人きりじゃないかもしれないですよ。
可能性は0じゃないからグッド(上向き矢印)

一人ぼっちのクリスマスを何回も味わったアタシですが・・。

今晩は、風呂上りのぽかぽかと蒸気があがった子供たちに
楽しいサンタさんのお話でも読み聞かせようかな(#^.^#)
↑えーっと、上記絵本の詳細追加です。
理論社発行(理論社、よい本多いですね^^)
定価本体1300円+税



柿乃さん

クリスマス本専用じゃないからね
「こころにやさしい本」なら あんでも来いです。

ハートにやさしい本だね、ありがとうございます。
コミュのみなさん、こんばんは。
↑で『ゆきのともだち』の書き込みをした柿乃と申します。

時期的に書店でもクリスマス絵本コーナーがあるので
立ち読みしたり、時には衝動買いして楽しんでいます(#^.^#)

モカさんが書き込んだ、『よるくまクリスマスのまえのよる』も
大好きです。純粋にサンタさんを信じている子供を守って
あげたくなりますね。
できることならサンタさんを信じていた子供時代に
自分も戻りたいくらい^^;
モカさん
柿乃さん

『よるくまクリスマスのまえのよる』は いいですね
ストーリーの展開が、ちょっとシュールなので
幼い子には、分かりづらいかと心配しましたが
ちゃ〜んと楽しんでくれています。

ちなみに、モンとののPC壁紙は『よるくま』です、いや、・・・でしたが
今週から、クリスマスのまえのよるにシーズン換えしました。
『世界いち大きな女の子 の ものがたり』
アン・アイザックス 文
ポール・O・ゼリンスキー 絵
落合 恵子 訳

冨山房
ISBN4−572−00357−2
定価: 本体1800円+税

女の子にこころをこめて贈りたい一冊です
もちろん、もと女の子のママたち&おねーさんたちにもね。

 ゆうかんな 男の子や 力もちの男の子、ちえのある
 男の子の はなしは、これまでに たくさん かたりつがれ、
 えがかれても きました。
 けれども これは、ゆうかんで
 力もちで ちえのある 大きな女の子のおはなしです。
  −−−とびらのことば−−−


これも変形ながら天使の絵本です、どろんこ天使とあだ名されたアンジェリカの物語ですから。

アメリカのポジティブな伝統が、二つ合体しているなと思いました
ひとつは、とてつもないホラ話!です、そういう本があるくらい彼らはホラ話が好きですね
もうひとつは、レディーファーストというか、女性を敬おうという精神です、ここからフェミニズムの川が流れ出したともいえるのでしょう。

フロンティアを目指して、開拓していった建国から開拓時代の苦しい生活のもとで、冬を越せるかどうかが生死を分けるような時代がずっと続いたのですね。そういう困難な暮らしのなかでは、ホラ話し=ユーモアのもつ楽天性で精神を鼓舞したのでしょう。また、働き手として、さらに子孫を産み育てる女性が、西部ほど貴重な存在であったという事情もうかがいしれます。

という歴史や文化の下敷きがあって、見ると、二つの要素を存分に盛り込んだ傑作絵本です。事実この作品は、画家・ゼリンスキーがコールデコット銀賞(オナー)、「NYタイムズ」最優秀絵本賞をはじめ、いくつもの年度賞を獲ったものだそうです。

その完成度の高い描き方は、バーバラ・クーニーやオルズバーグを凌ぐと言えるかも知れません。

前にアップした、クーニーの『おもいでのクリスマスツリー』より、さらに素朴派的な味わいをだしていますが、素朴というテイストを存分に出しながら、シュールレアリズムに近い誇張やデフォルメをいれての写実的な描き方です。まるで、アーリーアメリカンの西部を飛行船の上からゆっくり俯瞰しているような、贅沢な気分になります。

無名の作家の投稿を気に入ったゼリンスキーが、こりこりに凝って取り組んだために、さまざまな困難にみまわれ「この作品を出版できる日は、ついにこないのかもしれないと絶望的になっていました・・・」と述懐したほどの、難産で生まれた傑作です。

おはなしは、おおきな女の子が、ひとびとの困ったときには必ず駆けつけて、大仕事をいとも簡単にやってのけるというおとぎ話です。ちょうど、日本の絵本『八郎』をもっと豪華で明るくカラッと仕上げたような感じと想像してください。

場面ごとのアンジェリカの表情が、かわいらしく+自信に満ちていて+太陽のように明るく大きな存在として描かれています。「原始、女性は太陽であった」ということばに、ぴったり重なりそうです。

おんなの子にうまれてよかったな〜と、誇りを持って生きてゆけそうな本です。クレヨンハウスの落合恵子が、思いを込めて翻訳した!と帯に書いていますが、そうだろうなと頷けます。1994年の米国で出版され、その2年後に翻訳出版していますから、飛びつくいきおいで翻訳したのでしょうね。

女性ゆえの差別や、加害をうけたこころがこの絵本とであったら、天地がひっくりかえるような爽快感を味わうことでしょう。
『思いがけない贈り物』
エヴァ・ヘラー 作
ミヒャエル・ゾーヴァ 絵
平野 郷子 訳

講談社
ISBN4-06-208917-3
定価: 1260円+税

クリスマスイヴの夜
仕事を終えたサンタクロースの手元に残ったひとつの人形。

はて? そんなわけはない 
PCで検索すると、
−−−クリスマスに人形をもらわなかった子は?
−−−女の子が6人、男の子が2348167人。

プリントアウトし始めて、やってられないと破り捨て
たったひとつくらい、直ぐに分かる
そりはいらんだろうと、タクシーにのって探しにでかけるサンタ。

どうなるんだろうね・・・

冬のドイツの町並みを、キーンと寒さが張りつめる
そういう絵を ゾーヴァは描きます
これは、絵本ではなく「絵入りの童話」ですが、
表紙を目にした時から、ゾーヴァの魅力につかまってしまいます。

サンタクロースまでがパソコンをたよりにしなければならない現代では
  どこにいっても、ものが溢れている
  目星を付けた子どもたちは、残った人形なんて見向きもしない。

  でも、やはり約束された相手はいた
  ちょっとしたズレが 事件を起こしていただけ。


  人形もほんとうは話せるんだそうです、でも自分からは話せない
  話しかけられたときだけ、とても小さな声ではなすのだそうです
  この部分を読んで まるでこころを傷つけて育ったこどものようじゃないか
  そう思いました。

  ミヒャエル・ゾーヴァの同じような絵入り童話『ちいさなちいさな王様』も
  シュールで哲学的なお話しでたのしめます。
  大型絵本『魔笛』もいいですよ。
『ウェールズのクリスマスの想い出』
ディラン・トマス 文
エドワード・アーティゾーニ 絵
村岡美枝 訳 / 松浦直巳 監修

瑞雲舎
ISBN4-916016-16-5
定価: 本体1500円+税

この本は、とても個人的な動機でアドヴェントに加えますから
まあ、飛ばしても結構です。

モンとのは、2カ月前に英国出身の親友をガンに奪われました
人種・国境をとびこえて、人間同士としてこころから通じ合えた友です

ことしのクリスマスには、彼と、春先に薬物事故で27歳の人生を閉じた若いママさんの
二人を追悼することにしています。

で、この本の著者、ディラン・トマスは、その英国人が好きだった詩人です

ディラン・トマスは、現代英国を代表する詩人です、若くして鬼才と讃えられ、英米での活躍が油に乗った頃、1953年、39歳の若さで夭逝した人です。


この絵本は、1945年のクリスマス頃にBBCラジオで放送されたもの
まだ、そこここに戦禍の跡が残る英国で、ディラン・トマスのユーモアと響きのいい文章は
ひとびとのこころを癒してくれたことと思います。

昔の、といっても少しだけ昔のウェールズ地方で過ごした少年時代が
ウイットに富んだ語り口で、淡々と繰り広げる光景は、上質のモノクロームの映画のようです。
翻訳でもこれだけ楽しめるのですから、英語の原著はきっと素敵なんだろうなと
amazonで探したくなりました。

あの、頑固者が生きていたら、得意そうにしゃがれた声を張り上げて
あきるほど聴かせてくれたかもしれません。
しかたないな、クイーンズイングリッシュは諦めて、ぼそぼそと自分で読むしかない
あいつは 上の方からにやにやと見つめているかもしれませんが
文句があるなら、戻ってこいよ・・・
2冊の『ビロードのうさぎ』

同じ原作です、童話として名作になっているものを
ひとつは、お話しを丁寧に繰り広げながら、挿絵がはいったもの。

もうひとつは、売れっ子の感がある画家が
絵本として描いて、お話しは抄訳にしたもの。

どちらも、捨てがたい魅力を持っていますが・・・あとは、明日!
初めまして。初めてコミュに参加させて頂きます。
 
 絵本は幼少の頃は大好きでした。大人になっても懐かしい絵本を
見ると癒されます。

 私の知らない事の多い絵本、新しい絵本など「こころのあたたまる」もの、
このコミュを発見できて嬉しいです。 
 皆さんの紹介されてるのを見るだけでも幸せです。

 このコミュで紹介されている新しい?絵本を探しに
書店へ行ってみようと思います。
 
 
 
kuroariさん

ようこそです
このコミュの絵本の味わい方は すこし欲張りです
そして、いまを生きる糧として
なにか力をもらえるような 付き合い方を絵本としようと思っています。

簡単でも、掘り下げても、ご自分のこころの動いたままに
自由に書き込んでください。
お待ちしています。
同じ原作から、2冊のうさぎ絵本の紹介を続けます。

『ビロードうさぎ』
マージェリー・ウィリアムス 文
ウィリアム・ニコルソン 絵
いしし ももこ 訳

童話館出版
ISBN4-88750-036-X
定価: 本体1400円+税
(2002年3月 第1刷発行)


『ビロードのうさぎ』
マージェリィ・W・ビアンコ 原作
酒井駒子 絵・抄訳

ブロンズ新社
ISBN978-4-89309-408-7
定価: 本体1500円+税
(2007年4月 初版第1刷発行)


 この原作は、1922年に作者の最初の児童向け作品として書かれたということですから、かなり昔の作品です。日本には、1953年に岩波書店から子どもの本シリーズの『スザンナのお人形・ビロードうさぎ』として出版されています。そのときの翻訳が石井桃子だったのですね。

 2002年に『ビロードうさぎ』だけを、いしももこが新しく翻訳し直し、原書のもとの味わいをそのまま再現するように企画された、ちょっと凝った復刻だったのです。

 絵を描いたウィリアム・ニコルソンも英国の著名な肖像画家で、後に児童書の挿絵も手がけて好評をえた人で、その功績からSirの称号をもらったのだそうです。この彼としても最初の絵本は「その表現様式は、まごうことなく20世紀を予見させる最初の絵本」という評価をされています。現在の絵本の世界を切りひらいた1冊だったのですね。

 『ビロードのうさぎ』は、きっと酒井駒子も岩波版から愛していた作品だったのでしょう、そして、復刻された原書に近い『ビロードうさぎ』に触発されて、さらに絵に力点をおいたうさぎの絵本に挑戦した・・・そういう意気込みが感じられます。

 酒井版は、ほんとうに絵本です。すべてのページに絵が大きく描かれ、文章は横組みであっさりと添えられています、抄訳しても、絵でこの物語の味わいを伝えることに成功しています。

 駒子ファンなら、なっとくの作り方です。表現の技法も約1世紀に近い時代の隔たりを感じさせるだけの充実した絵創りになっていますから、ヒットしているのも頷けます。


 しかし、お話しはやはり原作を大切に翻訳し直した、いしいももこ版に軍配を上げます。

 贅沢な、おとなの楽しみ方は、二つ揃えてしまうことですね。
「クリスマス人形のねがい」

ルーマー・ゴッデン作
バーバラ・クーニー絵
掛川恭子訳

こんにちは。私はフランス語版しかもっていないのですが、
調べたところ日本語でも出版されているようです。
心に染みわたる、しずかで暖かなお話です。
http://lalafrancenikki.blogspot.com
エリコさん

ルーマー・ゴッデン+バーバラクーニーという黄金コンビの名作ですね
ふたりの作風は、しずかな伝え方という共通の軸で重なるのでしょうね。

いい作品を、ありがとうございました。
『クリスマス・ラブ −七つの物語−』
レオ・ブスカーリア 文
トム・ニューカム 絵
倉橋 由美子 訳

JICC出版局
ISBN4-88063-701-7
定価: 本体971円+税

この本は、絵本ではありません、どちらかというとオトナも視野に入れた本
イタリア移民の家族の中で育っていく少年〜晩年にちりばめた7章のものがたりです

「この本はクリスマスをみんなで楽しむために書かれました。悪い人、冷たい人、疑い深い人はでてきません。・・・奇跡を無条件で受け入れられる人、そして愛、寛大さ、献身、良心、人生の不思議といったものを信じている人に捧げるものです。」−まえがき−

イタリア系の文化は、カソリックの影響下にあるので
この作家の思いでも、そういう文化の代弁者として語ることになります
こころが 比較的元気なひとには ハートのあたたまるお話しばかり。

でも、ちょっとつらい道を歩いているひとのなかには
教訓的、規範意識などが トゲになることもあります。

ちょっと昔風のイラストもふくめて
良きアメリカ の物語でしょうか。

でも、わたしはたのしく読めました。
 
また、予告編だけです。
フランスの新しい絵本、シリーズになるらしいけど
これが1冊目です。
このクリスマス編も店頭に並んでいますが
あえて、1冊目をアドヴェントに来てもらいました。

『ふたりは なかよし』
こころにやさしい絵本です。

あとは、明日!
35の予告編は、他の絵本と混同して
フランスからと書いてしまいましたが、実はイギリスからです。

『ふたりは なかよし』
イローナ・ロジャース 作・絵
かどの えいこ 訳

そうえん社
ISBN978-4-88264-340-1
定価: 本体1000円+税

で、なにか書く必要はなくなりました
メンバーの柿乃さんが ご自身の日記にとてもいいレビューを書いてくれました
そこを見に行ってください。

柿乃さんが、こっちにも貼り付けてくれるといいな〜
では、つぎのアドヴェント予告

『いつまでもすきでいてくれる?』
マーガレット・P・ブリッジス 文
メリッサ・スウィート 絵
まつかわ まゆみ 訳

評論社(児童図書館・絵本の部屋)
ISBN4-566-00663-8
定価: 本体1200円+税
クリスマスふたりはクリスマスで

イローナ・ロジャーズ 作・絵
そうえん社

上でモンとのさんが一作目を書き込んでいらっしゃるので
クリスマスのお話を。

ハニーという小さな女の子とベビーシッターのネズおじさんのお話ですが、
淡々とひょうひょうとした感じでシンプルな内容です。

大きなネズおじさんに甘えてるハニー。
ハニーをシッター役とはいえ心から愛し面倒を見るネズおじさんの大きな優しさ。

親では大概できそうでできない、わがままや冒険を叶えてくれるお話が
この中にあります。ドキドキ感もネズおじさんがそばにいれば大丈夫。

親だと干渉しすぎることころを、第三者だとその子の好奇心や可能性を見出して
伸び伸びさせてくれることってありますよね?

おじいちゃんおばあちゃんだったり、ご近所さんだったり。
時には、学童保育や保育園の先生だったりもするのかな。

単純に面倒見てくれているようで、長い目で見れば、
その子の将来の自立を後押ししてくれる力強いサポートになるのでしょうね。

************************************************************************
Ilona Rodgers というイギリス・ノッティングヒル在住の女性作家の作品ですが
ご自身にもお嬢さんお二人いらっしゃるようです。

『Musgrove the Nanny of Notting Hill』
『Musgrove and Father Christmas』

この二冊の後、

『Musgrove and the Easter Eggs』
『Musgrove, there's Something in my Shoe』
『Musgrove in Kensington Gardens』

と続いて三冊出版されている様子。イースターもの、こちらでも出るかな?
続編楽しみです揺れるハート
ずいぶん出遅れました〜(笑)

私の好きな絵本がたくさん、そしてまだ手に取ってない
魅力的な絵本たちがたくさんですね。

いくつも好きなクリスマス絵本はありますが
今日は実話を基にした絵本をひとつ。

「サンタクロースっているんでしょうか?」
   翻訳 中村妙子
   絵  東 逸子
   偕成社 840円(税込み)

これは110年ほど前のニューヨークの新聞の社説です。
伝説となっている社説は、その後も繰り返し世界各地で
掲載されているという文章です。
有名なのでご存知の方も多いかな?
私も何かで読んで知っていて、十数年前に絵本があると知って
購入しました。

内容は8歳の女の子の質問に新聞記者が答えたものです。
「サンタクロースっているんでしょうか?」
これは世界中の子どもがあるとき直面する疑問かもしれません。
それに対する貴社の答えが、愛情に溢れ、機知にとんだ
素敵な文章です。
大人だって、そうか、サンタクロースはいるんだなって思えるような
魅力的な文章です。
これを社説に載せたという当時のニューヨーク・サン紙って
すごいなぁと感動しました。

この質問をした少女は後に教職につき
私が生まれた一年後に亡くなっています。
でも、彼女が投げかけた質問がきっかけになったこの文章は
いまも世界中に愛されています。
なんだかとても素晴らしいですよね。

この絵本の挿絵はロマンティックでメルヘンの世界を描く
東逸子さんが描いています。
絵よりも文章が多いですけれど、程よいサイズもあって
大人にとっても大事にしたくなる1冊ではないでしょうか。
不覚にも!風邪で寝てますので書き込みが出来ません。

明日は、再開できると思います。
風邪をねじ伏せて アドヴェント 再開します

『いつまでもすきでいてくれる?』
マーガレット・P・ブリッジス 文
メリッサ・スウィート 絵
まつかわ まゆみ 訳

評論社(児童図書館・絵本の部屋)
ISBN4-566-00663-8
定価: 本体1200円+税

子どもが無邪気に でも総てを賭けた真剣さで
親の愛を確かめるとき
それは、親のテストのようなもの

試されているのは「無償の愛」です
条件付きじゃない愛ですね
いい子じゃなくても お手伝いしなくても 勉強しなくても 愛しているよという愛です

カンガルーの親子の会話は
こどもが おやをテストする難問を繰り広げます
共通一次よりはるかにレベルの高い
大学院哲学科クラスの出題に
ハハオヤカンガルーは かるがると 正答を与えていきます

 ぼくが、りんごの木になったら?
 ぼくが、パッチワークになったら?
 でんとうになったら?
 おほしさまになったら?

そして、子どもたちのこころに いつもあるのは

 じゃあ ぼくが あかちゃんになっちゃったら?

どんなときにも、どんな立場でも、無償の愛が注がれていることを
こころから 信じている子どもは
サンタクロースをも おとなになるまでつきあうんだろうなと思う本。
あしたはこきこみ出来ない事情があるので
二日分アップしておきます
予告程度ですが・・・

『くまさん』
レイモンド・ブリッグス 作・絵
角野 栄子 訳

小学館
IISBN4-09-727070-2
定価: 本体1890円+税

あの『スノーマン』の続編の趣がある大型絵本です
色鉛筆で 独特の世界を描く R・ブリッグスの魅力一杯

こんどの主人公は ティリーという女の子
そして、おおきなおおおきな ものすごくおおきなホッキョクグマさん
ティリーのお部屋にやってきて お世話をしてあげて
だいすきなクマさんになるのですが
パパにも ママにも見えないクマさん。

子どものこころにしか見えないモノ
こどもには それは現実そのものなんだね

以下編集中******挫折もあります。
『だれにだって ゆめはある』
バークリ・ブレスエット 作・絵
今江祥智&遠藤育枝 訳

BL出版
ISNBN4-98238-887-4
定価: 本体1360円+税

つばさはあるんだけど
空を飛べないペンギン、オーパスの
クリスマスにかけたゆめ

  だれにだって ゆめはある
  だけど みんな ちがうゆめ
     −−アラビアのロレンス−−

こんなことばが とびらを飾って始まる絵本です。

バークリー・ブレスエットは現代アメリカを代表するイラストレーター
連載漫画 Bloom Countty はピューリツァー賞を受賞しています
この作品は 彼の最初の絵本として描かれました。

エァーブラシをとりいれた美しい画面に
ひきこまれますが ストーリーの現代的なファンタジーのさじ加減も絶妙です

オーパスのゆめに つきあってみてください。
『LITTLE LOST LAMB』
By Golden MacDonald
and Leonard Weisgard

1946年のカルデコット銀賞を受賞した作品です。
英語版ですが、たしか岩波から翻訳出版されていたはずです
ただ、いまのアマゾン検索では出てきませんでしたから絶版なのかも知れません。

英語でも簡単でわかりやすい美しい響きです
なんといっても、絵がすばらしいのです
ひと昔のまえの印刷技術ですから 贅沢な色遣いはできないのですが
その制約がかえって静かな夜の情景にあっています。

私の愛蔵版のなかからお目見えさせました
ついでに、ドイツではどうなるかという これも愛蔵版ですが
右側の画像でおたのしみください。
アドヴェントを終えて

みなさんは どんなクリスマスをお迎えになったのでしょうか
このトピも、何人かの人の参加が励みになって
なんとか 続けることができました
きっと、貴重なブックレビューになることと思います。

来年も、やりましょう!

ふううう、でも、イブの仕事を終えたサンタのような気分です
それにぴったりのうれしいカードがタイムリーに届きました
明日の日記にお目見えさせます。

みなさん、ありがとう・・・・Merry and Happy Christmas!

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