こどものころ だいすきだった 絵本
おかあさんが いつも おやすみ前に読んでくれた 絵本
小学校のせんせいが みんなのまえで読んでくれた 絵本
お気に入りの 絵本
とっておきの 絵本
忘れられない絵本がある
思い出の絵本がある
そんなみなさんの絵本にまつわる思い出話をきかせてください***
管理人のとびきりの思い出の絵本は
『ぽんぽん山の月』と『やさしいたんぽぽ』
こころ温まるすてきな絵本です***
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*ぽんぽん山の月/あまんきみこ・文 渡辺洋二・絵*
「おかあちゃん、おそいなぁ。」
「うん、おそいねぇ。」
「この みちから かえってくるって いったのになぁ。」
「おいしい もの もってくるって いったのにねぇ。」
まんまるい 月は、ぽんぽん山を、いよいよ あかるく、
いよいよ あおく そめはじめました。
*やさしいたんぽぽ/安房直子・ぶん 南塚直子・え*
きいろい あかりは いっせいに ゆれて、まるで
すずみたいな こえを あげました
「あたしたち みんな たんぽぽです」
おんなのこは、すっかり かんしんして
「たんぽぽさんは、よる ねむらないの?」
と、たずねました。すると たんぽぽたちは いいました。
「こんやは、とくべつです」
「いぬやねこが、こののはらに すてられる ひは
あたしたち みんな こんなふうに ひかるんです」
「そして、やさしい たんぽぽになるんです」
*ごんぎつね/新美南吉・作 黒井健・絵*
これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんから
きいたお話です。
「…ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」
*手ぶくろを買いに/新美南吉・作 黒井健・絵*
「お母ちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする。」
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいい
ものかしら。」
*ベロ出しチョンマ/斎藤隆介・作 滝平二郎・絵*
「ウメーッ、おっかなくねぇぞォ、
見ろォアンちゃんのツラァーッ!」
そして眉毛をカタッと「ハ」の字に下げてベロッとベロを出し
た。
竹矢来の外の村人は、泣きながら笑った、笑いながら泣い
た。
長松はベロを出したまま槍で突かれて死んだ。
*モチモチの木/斎藤隆介・作 滝平二郎・絵*
「シモ月のミッカのウシミツにゃァ、
モチモチの木に ひがともる。
おきてて 見てみろ、
そりゃァ キレイだ。
おらも、こどものころに 見たことがある。
しんだ おまえのおとゥも みたそうだ。
山のかみさまの おまつりなんだ、
それは ひとりの こどもしか みることは できねぇ、
それも ゆうきのある こどもだけだ」
*ソメコとオニ/斎藤隆介・作 滝平二郎・絵*
「フーン、テマギ、だれにかくんだァ!」
たすけてくれ。はやくソメコを つれにきてくれ。
ソメコを つれてかえってくれたら、金の俵を一ぴょう、
馬につんでやる。
ソメコの お父ウへ オニより。
*花さき山/斎藤隆介・作 滝平二郎・絵*
「この花が、なして こんなに きれいだか、
なして こうして さくのだか、
そのわけを、あや、おめえは しらねえべ。
それは こうした わけだしゃ―――。」
*ひさの星/斎藤隆介・作 岩崎ちひろ・絵*
そして ひさが みえなくなった日のよるから
あめはやんで、ひがしのそらに あおじろい星がひとつ、
かがやきはじめたとや。
*戦火のなかの子どもたち/岩崎ちひろ・作*
風?
かあさん?
*ちいちゃんのかげおくり/あまんきみこ・作 上野紀子・絵*
(なあんだ。みんな こんな ところにいたから、
こなかったのね。)
ちいちゃんは、きらきら わらいだしました。
わらいながら、花ばたけの中を はしりだしました。
なつの はじめの ある朝。
こうして、小さな 女の子のいのちが、空に きえました。
*チロヌップのきつね/たかはしひろゆき・文・絵*
「あんれ、めんこい きつねっこだぁ」
「ちびこやぁ〜。らいねんも くるからのぅ―。
きつねざくらのさくころにゃ、きっと
もどってくるからのぅ―」
*おこりじぞう/山口勇子・原作 沼田曜一・語り 四国五
郎・絵*
その ときである。みひらいた じぞうの目に、
いっぱい なみだが あふれてきた。
*スイミー/レオ=レオニ 谷川俊太郎・訳*
みたこともない さかなたち、みえない いとで
ひっぱられている……
スイミーは おしえた。
けっして はなればなれに ならないこと。
みんな もちばを まもる こと。
スイミーは いった。
「ぼくが、めに なろう。」
*にじいろの さかな しましまを たすける!/
マーカス・フィスター・作 谷川俊太郎・訳*
ぎざぎざは いさましく たたかった。
もう ちょっとで やられる ところだったが、
かすりきずで すんだ。
ぎざぎざは じぶんなりの やりかたで、
なかまはずれに した ことを、しましまに あやまったのだ
*きんぎょが にげた/五味太郎・作*
いた いた。
もう にげないよ。
*つみきのいえ/加藤久仁生・絵 平田研也・文*
その さいしょの いえの うえに、
あたらしい いえを つくり、
また そのいえの うえに いえを つくり、
さいしょの あかちゃんが うまれた いえも、
こねこが いなくなった いえも、
カーニバルが あった いえも、
ぜんぶの いえが つみきみたいに つみかさなっていました。
そして おじいさんは、ずっと ここに すみつづけてきたのです。
*さっちゃんのまほうのて/たばたせいいち 先天性四肢障
害児父母の会●のべあきこ●しざわようこ●共同制作*
「さちこのてはね、しょうがくせいに なっても
いまのままよ
ずっと、いまのままよ。
でもね、さっちゃん。これが さちこの
だいじな だいじな てなんだから。
おかあさんのだいすきな さちこの かわいい
かわいいて なんだから…。」
さっちゃんのめに みるみる なみだが あふれました。
「いやだ、いやだ こんなて いやだ。」
おかあさんのめにも やっぱり なみだが あふれました。
*ももいろのきりん/中川李枝子・さく 中川宗弥・え*
*ウクライナ民話 てぶくろ/エウゲーニ・M・ラチョフ・え
うちだ りさこ・やく*
*おばけのバーバーパパ/アネット=チゾン タラス=テイ
ラー・さく やましたはるお・やく*
*ウォーリーをさがせ!/マーティン ハンドフォード・作・絵
唐沢則幸・訳*
*かいじゅうたちのいるところ/モーリス・センダック・さく
じんぐうてるお・やく*
*まちがいペンギン/ジャン=リュック・クードレイ・文
フィリップ・クードレイ・絵 大沢類・訳*
*きょうのおはなしなあに:春の巻*
*きょうのおはなしなあに:夏の巻*
*きょうのおはなしなあに:秋の巻*
*きょうのおはなしなあに:冬の巻*
『ベロ出しチョンマ *はじめに*』より
おとなになればなるほど
童話が懐かしくなる心
―そんな心の
父母たちに
若者たちに
この本をささげます。
そして、小さな人たちには、
あなたから
話してあげてください。
斎藤 隆介
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