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ジャンピエールテンシンの庭コミュのテンシンフランスの夏ファイル

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テンシン・フランスの夏
(The Memory of France - Tenshin Garden Picnick・
作者不詳より一部抜粋・和訳)

フランスに居た頃の彼については、ほとんど知られていない。
あまり多くを語らなかったようである。
もともと彼が日本に定住するようになったきっかけは、
フランスで過ごしたある夏の思い出として、それも走り書きの
メモのような書簡からしか推し量ることはできない。
それは、薬屋の地図を書いた紙であって、その裏に
使い古された羽根ペンで書かれている。
そのメモからは、AとSとPだけが読みとれる。
(あとAがひとつあれば、できるだけ早く、
という英語の表現になる)

当時フランスでの彼の住み家は、小さなレストランの二階で
ミシェルという女性が経営していた。
ミシェルは彼の叔母で、もともとはデンマークの小さな漁村から
フランスに出て来た人物だとされている。
しかし、ミシェルは
その名前の通り、フランス人の母を持ち、
なみはずれた料理の腕前を持っており、
とてもデンマークの小さな漁村で過ごしたとは思われない
フランスの味を再現する能力を持っていた。
彼は、その二階で、客が帰るのを待って
毎日まかないを食べていたのである。
(うずらのパイの残りであったり、ビールパンであったり)

とにかくその夏彼は、大急ぎで、日本に渡り、
そしてその後日本に定住した。

「そろそろひと月ですが、おかげんはいかが」
ひと月後心配性のミシェルからはこんな書簡に添えて
ブルゴーニュ産のそば粉とそばの実(*)が送られてきた。
それを彼は、日本の中央付近にある土地に・・・(略)

*ある時期これが、「いつもそばにいるわ」という判じ物であると取り沙汰された。

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