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ジャンピエールテンシンの庭コミュの春のお庭便りのコピーです。

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オニワの春だより(「春の効果」とは)
The book of Tenshin Gardenー
(vol.2 Spring Effectより抜粋・和訳)

産業革命以後、春は煙突の灰にまみれた雲の中から
盗み見なくてはならなくなった現象のひとつである。
その状態で、春の全体像を把握するのは難しく、
現実的には、春というものの部分(もしくは断片)のみを見て、
人は春を認知しているにすぎない。

雲に隠れながら労働する多くの人たちは、春の断片を求める。
断片は、その言葉の通り、大きさ、巾、厚みなどに制限があり、
多くの距離をとった、つまり離れた場所からは、視覚的な認知ができにくい。

一個の人間という(これもまた大きさに制限のある)存在を踏まえ、春の断片を認知するには、「しゃがむ」「腹這いになる」「のぞきこむ」など姿勢の変更が必要となる。また、場合によっては、「手を伸ばす」「背伸びする」「背伸びの状態で姿勢を保つ」など、筋肉・骨格に通常より負荷をかけなくてはならない。
この状態を「春の効果」と呼ぶことがある。

春の断片、たとえば「ふくらんだ桜のつぼみ」を認知するには
「手を伸ばし」枝をつかんで「背伸びの状態を保ち」、しかも、
眼を凝らして観ることが必要となり、人体になにがしかの効果を及ぼすという考えに由来している。
春は「効果」として「体躯の運動」を惹起する。(略)
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編注)
原文には、他に「おおいぬのふぐり」「よもぎの芽」「たんぽぽのロゼットの高さ」などの観察方法と筋肉・骨格の状態が詳細に書かれています。
また、のちに筆者が吉野山に出向いた際に、開花した吉野山の桜を煙と誤認し、日本の産業と環境を嘆いたというエピソードは有名です。

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