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公民館建築研究会コミュの北九州市八幡東区における60年間の事例分析

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浅野平八、多田豊、内山良子「都市公民館の変遷からみたコミュニティ基幹施設の整備過程〜北九州市八幡東区における60年間の事例分析」『日本建築学会計画系論文集』626 2008.4

 
 この論文は北九州市を対象に、公民館を制度として認識する事から一連の施設が包含でき、そこで要求されてきた施設機能の普遍性が見えてくる。公民館が過去の遺物でない事が明らかになる、ということを実証したものです。
 公民館をコミュニティの基幹となる施設としての制度設計としてみることから、市民福祉センターであれ市民センターであれ同じ制度の元にある施設として取り扱う事ができ、継続する社会的インフラと解釈できる。という結論です。北九州市に公民館がなくなった、という現況を解釈したものです。
 都市公民館の発祥とされる八幡公民館は1950年当初は市民館として独自に構想されたものが、内容は公民館と同様という認定から国庫補助を受け建設されたものです。その公民館区の現在までの変遷を調査し、山下厚生さんをはじめ公民館職員の方々とのインタビューを重ねてまとめたものです。かつての公民館とは違うという意見もありますが、地域社会の基幹となる一定地域住民の拠点施設という視点でみれば同じ枠組みでみることができます。 
 当初の公民館が醸成した地域とのつながりが、公民館祭り・文化祭として地域恒例の年中行事化して居る有様、公民館を発端とするコミュニティの基幹施設がまちづくり行政や生涯学習行政と連携していく有様は、場所があって活動が生まれるという、建築の立場としてはうれしい結果です。また、わいわいがやがやしたロビー、壁の中に閉じこもらない事務室はこれらの施設がコミュニティのセンターであることを物語っています。
 名称が公民館でなくなったから公民館がなくなったと考えるより、このような施設を成立させる制度を公民館と認識することが必要であると考えます。

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