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小説『Rei』 保管庫コミュの『Rei 』 第11話「好?不好?」

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朝、目が覚めると見知らぬ部屋だった。違和感を感じ身体を起こし周りを見渡す。
人の気配を感じ横を見ると、そこにはレイがすやすやと寝ていた…。
『そういえば昨日…ホテルに泊まったんだった。』

話は遡り、昨日になる。
ふいに海に行こうという話になり、バイトが休みだった事もあって二人で出かける事にした。
花火やらお菓子やらを買い込み自分の気に入ってる海まで車を走らす。
夜の海は昼間のにぎやかさからは想像出来ない程に静かで周りの明かりと言えば遠くで光る灯台だけだ。

波打ち際まで行こうと歩きだすが砂に足を取られてなかなか歩けないレイ。それでも懸命に歩く姿を見て思わず俺は彼女の手を握る。小さな手…守ってあげたくなる。

波打ち際に着き、花火を取り出し火をつけた瞬間…頬に冷たい感触があった。
最初は海水が風に乗って当たったものだと思っていたが段々と当たる量も多くなる。雨だ!
雨は次第に強くなり二人を濡らす。
車に辿り着く時には二人ともびしょ濡れになっていた。

いくら夏だとは言っても濡れた身体は体温を失っていく。暖房を点けた車の中で小さく震えるレイ…。

車の中で窓に当たる雨を見ながら時間は過ぎていく…。
周りには人の気配も無く、ただ暗闇と雨の落ちる音だけが聞こえる。
ただその空間に俺とレイだけが存在する様な錯覚にさえなった。

「レイ…。」
俺は運転席から身を乗り出しレイにキスをした。
レイを抱きしめ何度もキスをする…。
このままレイを帰したくなくなった俺は…。
「レイ…我要你…。」(日本語訳→君が欲しい…。)
レイは驚いた表情を見せ、そのまま黙り込む。
レイの耳元で囁く…。
「好?不好?」(日本語訳→良い?駄目?)

少しの沈黙の後レイが口を開く…。
「……好。」


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